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【役所食堂 この一品】食の多様性を楽しく発信!台東区役所の「双子のベジぱんだカレー」

息抜き
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【役所食堂 この一品】食の多様性を楽しく発信!台東区役所の「双子のベジぱんだカレー」

“早い”“安い”から地域との接点へ!自治体職員の胃袋を支える庁舎の食堂が近年、変貌を遂げています。この連載では都道府県庁や市区町村役場の食堂を代表する“この一品”をご紹介。そこには各自治体の特色や地域の誇りも垣間見えます。きょうのメニューは東京都台東区役所の「双子のベジぱんだカレー」。ぜひその魅力をご堪能あれ!

※営業時間、価格など記事の掲載情報は公開日時点のものです。

上野で親しまれた人気者がカレーで活躍中。

桜の名所・上野恩賜公園にほど近い台東区役所。その地下1階に位置する食堂「チカショクさくら」は、お昼時になると職員を中心ににぎわいます。周辺の飲食店は豊富ですが、庁舎内でリーズナブルに食べられる食堂はやはり頼れる存在です。

定食や麺類など定番が並ぶ中、ひときわ目を引くのが「双子のベジぱんだカレー」(税込670円)。東京都恩賜上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」「レイレイ」にちなんだメニューです。シャオシャオとレイレイは令和8年1月に中国へ返還されましたが、区役所食堂の“双子”はいまも人気者です。

丸く盛られたご飯で双子のパンダを表現。目や耳はチャツネで描かれています。サヤエンドウで好物の竹が表現され、その横に添えられた笑顔のポテトフライで見た目もにぎやか。そしてカレーには、肉の代わりに大豆ミートが使われています。辛さ控えめの優しい味ですが、香りとコクは本格派。言われなければ大豆ミートと気づかない人もいるかもしれません。


ご当地メニューとお手頃な価格がポイント。

メニューには、人気商店街にちなんだ「アメ横カレー」(同530円)や、道具街の名を取った「かっぱ橋ラーメン」(同500円)など、台東区らしい名前が並びます。かっぱ橋ラーメンにミニアメ横カレーまたは週替わり丼がつく「さくらセット」(同780円)は、しっかり食べたい人にぴったりですね。

かけそば、かけうどんが350円、ざるそば、ざるうどん410円、日替わり弁当600円(いずれも税込)と、お手頃な価格設定もポイント。職員さんには、2種類の日替わり定食(税込690円)や麺類が特に人気だそうです。

取材にうかがった令和8年6月には、期間限定の「涼麺フェア」で「淡麗 昆布水の貝だし冷やしラーメン」(同700円)などが提供されていました。曜日ごとに、ごはん大盛無料や麺大盛無料、十五穀米か白米を選択できるなどのサービスが用意され、リピーター獲得への工夫が光ります。

ヴィーガン対応と健康づくりを庁舎から発信。

「チカショクさくら」のもう一つの特色が、食の多様性への配慮です。

浅草や上野など有数の観光地を抱える台東区は、国内外からの観光客受入環境整備を進めてきました。平成27年度にはムスリム旅行者を想定した「ハラール(※1)認証取得助成制度」を開始。令和3年度にはヴィーガン(※2)やベジタリアンなどを対象に加えた「食の多様性に関する認証取得助成制度」に拡大しました。対応店舗を掲載した「食の多様性対応マップ」も作成しています。

「双子のベジぱんだカレー」は大豆ミートを使った一品ですが、「野菜仕立てのキーマカレー」(税込650円)と「野菜仕立てのかき揚げうどん」(同560円)は、NPO法人ベジプロジェクトジャパンのヴィーガン認証を取得。食堂内には認定証が掲示されています。

野菜重視のメニューは、健康づくり施策ともつながっています。台東区は食育の一環として、1日に350g以上の野菜摂取を呼び掛けており、食堂の一角を利用してパネル展示やPOP掲示等を行っています。庁舎の食堂が、区の姿勢を地域に伝える場となっているようです。

1 イスラム教の教えで「許されたもの」の意味。食では豚肉やアルコールなどを避ける食事を指す。
2 肉・魚・卵・乳製品・はちみつなど動物由来の食品を摂らない食生活や考え方のこと。