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【G-people:佐藤 直雅さん】仲間と都市型農園を運営し地域の人々が集まる場に。

近年増加する空き家や、古い木造建築物が密集する危険なエリアへの対応は、多くの自治体で課題となっているようだ。神戸市(こうべし)の佐藤さんは、小さな店舗が連なる「灘中央市場(いちば)」に防災用の空き地を整備する業務に従事。それをきっかけに仲間と都市型のコミュニティ農園を運営し、地域の人々のつながりづくりに取り組んでいる。
※下記はジチタイワークスVol.44(2026年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。


兵庫県神戸市
建築住宅局 政策課
佐藤 直雅さん( 入庁15年目)
“市場”と“畑”を合わせて“いちばたけ”と命名。立ち上げ時、佐藤さんは向かいの空き店舗に住み込み、意欲的にリノベーションに取り組んだ。「畑の目の前なのでワークショップなどの交流拠点にしたり、イベント時に活用したりしています」。
空き地を農園にして活用。
両親から建築の面白さを教わり、その道を志して工業高校へ進学しました。進路を考える中で、まちの景色が変わっていく様子を目の当たりにし、“自分もまちの風景をつくる仕事がしたい”と感じ、神戸市に建築職として入庁しました。入庁後は、行政のルールや補助金の仕組みを正しく理解するため、働きながら大学で法学を学びました。現在は神戸市の強みを活かした、多様なライフスタイルを実現する住宅政策を担当しています。
入庁5年目には、まちづくりに関わる部署に配属され、古い木造建築物が密集する灘中央市場の安全対策を担当。火災時の延焼を防止するため、老朽化した建物を取り壊し、「まちなか防災空地(※)」を整備するよう提案しました。防災空地の活用については、行政、商店街の店主、住民で検討。話し合いの中で、農業の専門知識をもつ同僚の丸山さんや、住民の思いを行政へつなぐ、まちづくりコーディネーターの坂本さんと意気投合しました。各々の得意分野である建築・農業・コミュニティづくりをかけ合わせ、コミュニティ農園にする構想を描き準備を進めたのです。
※令和7年2月以降は、「まちなか活用空地」に名称変更
参加者の交流がやりがいに。
プライベートの活動で、平成31年にコミュニティ農園「いちばたけ」をオープンさせました。土地の半分は、訪れた人が農業を体験できるシェアスペースとして活用し、残る半分は地域住民に貸し出す「チャレンジ区画」として運営しています。
農園では、食育に関心のある家族や農業に関心のある単身者、高齢の夫婦など幅広い世代が野菜を育てています。本来なら関わり合うことのない人たちが顔見知りになり、楽しそうに活動している様子を見ると、とてもうれしく、やりがいを感じます。
継続できているのは、仲間と役割分担しながら、市の職員の地域活動を後押しする「地域貢献応援制度」を活用しているためです。その結果、無理なく続けられる形を少しずつ整えてきました。場所を預かる責任も、活動を続ける原動力の一つになっています。
今後は、コミュニティの皆さんと一緒に郊外の農家の畑仕事などを手伝う“援農”に行く取り組みを広げたいです。田植えや畑仕事を経験して米や野菜が食卓に並ぶまでの過程を肌で感じることは、市街地に住む人にとって大切な食育になります。農業を経験したい都市の人と、人手が欲しい農家をつなぐ仕組みをつくり、さらなる交流の輪を広げていきたいです。ぜひ遊びに来てください。
いちばたけのインスタグラムはこちら


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