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“足の握力”測定を起点にまちの健康づくりを広げる。

足の握力の測定・トレーニングツール
“日本一歩きたくなる町”を目指して、様々な取り組みを行っている横瀬町。毎年恒例のイベントに向けて、健康への意識を高めてもらえる体験コンテンツを探していたところ、足の握力を測定するツールに出合ったという。
※下記はジチタイワークスVol.44(2026年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
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横瀬町
健康子育て課
主任 町田 修一(まちだ しゅういち)さん

横瀬町
健康子育て課
主事 米田 勇輝(まいた ゆうき)さん
恒例イベントのマンネリ化回避のため新しいコンテンツを探していた。
全年齢を対象としたウオーキング教室や、幼児向けの歩育プログラムなど“日本一歩きたくなる町”ならではの事業を展開する同町。こうした取り組みを担う健康子育て課では、例年秋に開催される健康まつりの体験コンテンツの見直しを進めていた。米田さんは「この数年は歩行時の姿勢測定を行っていましたが、マンネリ化を避けるために、新たな体験を検討していました。イベントのコンセプトに沿った、健康を意識しながら楽しめるものが理想でした」と話す。リサーチを進める中で「ニフコ」が提供する「ハジチェック」を知った。
同ツールには、足の握力である足把持(あしはじ)力の測定機能と、トレーニングゲームが含まれている。専用の測定器に乗り、画面の案内に沿って足指を動かすと、足把持力の数値が表示されるシンプルな設計だ。「足把持力という言葉はこのときに初めて知りました。しかし、鍛えることで転倒リスクを下げる効果が期待できるなど、当町が目指す健康づくりにぴったりだと思いました」と町田さん。カラフルで遊び心のある画面表示もイベント向きだと感じたそうだ。そこで同社に問い合わせ、まずは職員が体験したという。



幅広い世代が楽しめる体験と高い操作性が導入の決め手に。
「実際に体験してみると、日常的に運動をしている職員より、そうではない職員の数値が高くなることもあるなど、意外性があって面白かったですね。また、想定以上に画面が分かりやすく、子どもから高齢者まで世代を問わず楽しめると思いました」。測定数値が表示されるので家族やグループで結果を比べ、健康づくりを考えるきっかけになることも期待していた。4種類のトレーニングゲームでは、画面の指示に合わせて足指を動かす必要があるため、反応速度も試される。
重視していたポイントは、参加者の満足度評価だけではない。「イベント当日は複数の職員がもちまわりで対応するため、操作が難しいと案内ができないのではという心配がありましたが、問題ありませんでした」と米田さん。専用ソフトが入ったUSBメモリをパソコンに差し込み、測定器とつなぐだけで体験できる。また、インターネット接続が不要なので場所を選ばないメリットもあった。こうして、体験の目新しさと、職員が迷わない操作性、同社の足把持力に関するエビデンスが説得材料となり、令和7年の健康まつりの体験コンテンツとして採用された。

データ活用の可能性も視野に入れ町民の健康をサポートしていく。
当日は、足把持力についてより多くの人に知ってもらうため、測定のみ実施。案内も含め所要時間は1人当たり2~3分だが、希望者の列が途切れることはなかったという。町田さんは「“足の握力が分かります”という呼びかけに興味をもった人が多かったようです。同じブースに手の握力測定器を置いて、一緒に体験してもらう工夫も効果的でした」と振り返る。参加者は未就学児から80代までと幅広く、親子や3世代の姿もあった。「おじいちゃんより孫、お父さんよりお母さんの数値が高いなど、意外な結果に驚いたり、楽しんだりする様子が印象的でした。女性のグループでは、日頃からウオーキングをしている人の数値が高かったようで、“やっぱり歩くのがいいのね”と盛り上がっていましたよ」。
同ツールで測定結果を蓄積・分析できることを踏まえ、今後は別の施策での活用も検討しているそうだ。例えば、ウオーキング教室の実施前後で測定を行い、数値を比較することで、取り組みの効果検証や参加者のモチベーション向上に活かすというアイデアだ。「測定機能は、多くの人が試してみたくなるものです。まずは現状を知り、そこから日常の運動習慣を見直したり、まちの事業に参加したりするきっかけにつなげていきたいです」と展望を語ってくれた。


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