鹿児島県鹿児島市

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臨場感を高める授業の配信で多様な学びや交流を育む。

臨場感を高める授業の配信で多様な学びや交流を育む。

授業を配信するオンライン会議ツール

GIGAスクール構想のもと、教育現場では課題に合わせたデジタル活用が進んでいる。鹿児島市の小・中学校では、不登校の支援や小規模校の交流などにオンライン会議ツールを活用。対面に近い感覚で、多様な学びの機会をつくっているという。

※下記はジチタイワークスINFO.(2026年2月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

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鹿児島市
教育委員会 教育DX担当部長
木田 博(きだ ひろし)さん

教室の様子をリアルに伝えるためには配信に適したツールが必要だった。

コロナ禍をきっかけに全国の教育現場でオンライン授業が普及した。感染拡大が落ち着いた後も、不登校の子どもが増えつづけている課題があり、オンライン授業のニーズは高いという。同市でも不登校の支援に力を入れており、スムーズに授業を配信できる方法を探していた。コロナ禍でのオンライン授業は、教員一人の様子を配信できれば十分だったが、通常の授業に戻ると状況が異なる。「教員は黒板全体を使うため移動範囲が広くなる上、子どもたちもそれぞれの席から発言します。タブレット端末内蔵のカメラや一般的なWEBカメラでは、画角調整やズーム操作が追い付かず、教員が動くとフレームアウトしてしまう。声の聞き取りにくさや、黒板の文字の見えづらさもありました。加えて、教員が授業をしながらカメラ操作まで行うのは困難だったのです」と木田さんは振り返る。

教室の様子をできるだけそのまま届け、配信を受ける側がストレスなく授業に参加できないかとツールを検討し、「日本HP」が取り扱うビデオバーに着目したという。令和6年度に2つの小学校でトライアルを実施し、同年度末には市内の全小・中学校117校に1台ずつ導入した。


様々な場面で活用されることでコミュニケーションが充実する。

同社のビデオバーは、スピーカー・カメラ・マイクが一体となったオンライン会議ツール。カメラが自動で話者の顔を認識し、追尾するため、教員は普段通り動きながら授業を行える。マイクが音を拾う範囲を設定できるため、廊下での話し声やドアの開閉音などを遮断。さらにAIが雑音を検知する機能もあり、不要な音が入らず、接続先の児童・生徒が授業に集中しやすくなるという。「大人数がいる環境からの配信に適した機能と、パソコンにUSBで接続するだけで準備できることが決め手でした。授業前の手間がなく、学校現場に合っていると感じます」。

トライアルでは、保健室で授業を受ける児童への配信と、小規模校間をつないだ合同授業を実施。カメラがスムーズに話者の方を向くことで、教室の雰囲気がリアルに伝わると実感でき、本格導入が決定したそうだ。教員には教育委員会が開設しているコミュニティで使い方の研修動画を共有し、各校での積極的な活用を促している。導入後は、各校で使い方を工夫。全校集会で校長のあいさつを教室に配信したり、理科の実験で教員の手元の動きを子どもたちの端末に映したりと、活用方法は幅広い。さらには親交のある県外の学校とつながり、合同授業や交流イベントを実施しているところもあるという。

導入の効果が少しずつあらわれ新たな活用の可能性を後押し。

導入当初の主な目的だった不登校支援は、複数の施策との相乗効果で進展しつつあるそうだ。オンライン授業で少しずつ外との関わりを取り戻す子どもも出てきて、同市が用意しているメタバース空間には毎日20人程度が参加しているのだとか。「配信が見づらいだけでストレスになってしまいます。教室にいるときと近い感覚で学べることに、意義を感じますね」。また、令和8年度からは、桜島にある8つの小・中学校が統合する。それに先駆け、オンラインで合同授業を行ったり、休憩時間に交流したりと、なじみやすい環境をつくっている。小規模な学校で過ごすどもたちにとって、多様な意見を聞ける機会として、すでに刺激になっているようだ。

今後は、運動会や学習発表会、卒業式などの行事を撮影し、当日参加できない保護者や遠方に住む祖父母に配信することも考えているという。「活用の可能性はまだまだあると思うので、もっと日常的に高い頻度で使いたいですね。学校ごとの状況に応じた使い方を現場の先生たちと模索し、事例を広げていきます」と展望を語った。


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