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【Be Unique】親子で投票所に行くキャンペーンで、20~30代の投票率が大幅に上昇。

※下記はジチタイワークスVol.41(2025年12月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
北上市では以前から、20~30代の投票率の低さと、子どもへの選挙啓発が課題となっていた。そこで、令和7年7月の参議院選挙に合わせて「親子で投票所に行こう!キャンペーン」を実施。親子が一緒に投票所を訪れるきっかけづくりを企画した。その目玉イベントが、小学生が投票する「給食の主菜(おかず)模擬選挙」だ。給食センターの協力を得て、給食の人気メニューから3つの候補を選定。事前に選挙公報の代わりとなるチラシが学校で配布され、小学生はどれに投票するか検討した上で親とともに投票所を訪れる。開票の結果、1位に選ばれたおかずが、9月の小・中学校の給食に登場したそうだ。
スムーズな運営を目指し、模擬選挙の投票場所は期日前投票所2カ所に限定。親が投票を終えた後にチラシと投票用紙を交換し、記入形式ではなく、候補メニューの投票箱を3つ用意して投入する方法をとった。「実際の選挙を妨げず、人の流れを滞留させないように工夫しました」と瀧澤さん。
結果として、小学生の親世代が多い20代後半~30代の投票率は、令和4年参議院選挙・令和6年衆議院選挙より約9~16%アップ。ほかの年齢層に比べても大幅な伸びを見せた。小学生以外の子どもから投票したいとの声があり「今後もバージョンアップしながら継続的に取り組んでいきます」と意気込みを見せる。


















