GIGAスクール構想の前倒しにより、“1人1台端末”整備を大至急進めている自治体も多い。整備後の次のステップとして必要になるのが、個々のタブレット画面を映し出し、共有するための大型提示装置。導入や入れ替えに向けての準備は万端だろうか。
ディスプレイ用保護パネルを手がける「ニデック」の牧原さんに、選ぶポイントや課題を聞いた。
※下記はジチタイワークスVol.12(2020年11月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]株式会社ニデック
GIGAスクール構想の必須機器大型提示装置を選ぶ視点は?
大型提示装置は大きく分けて、“ディスプレイ・プロジェクター・電子黒板”の3種類がある。画面の見やすさや起動速度、価格などを総合的に考えれば、教育現場で導入しやすいのはディスプレイだろう。「液晶ディスプレイはデリケート。長く使うには、汚れや破損を防ぐ保護パネルの使用が効果的です」と牧原さん。教室では、日常的にホコリやチョークの粉が飛び、画面が汚れる。しかも「生徒が遊びに夢中になって衝突し、画面が破損するケースも少なくありません」。
ただし、丈夫ならいいわけではない。保護パネルを選ぶ際は「見やすさが大事」と牧原さんは指摘する。一般的なパネルだと、照明や窓からの光が映りこんで画面が見づらい。低反射のノングレアタイプだと、反射は目立たないが画面が白ボケして見えにくい。すると授業中は取り外し、終わったらまた付けることになる。「先生の手間が増えますし、付け忘れてしまい、その間に破損するケースもあるようです」。
ニデック コート事業部
牧原 孝明(まきはら たかあき)さん
反射が少なく画面が見やすい取り外し不要の保護パネル。
画面を汚れやキズ、破損から守り、何より見えやすい、だから付けたまま使用できる……そんな条件を満たすのが、同社の液晶ディスプレイ保護パネル「レクアガード」。最大の特徴は見やすさだ。「コーティング加工を行うことで、反射を防止しています。一般的な保護パネルは透過率92%※ですが、レクアガードは97%です」。帯電防止機能によりホコリが付きにくく、ハードコートでキズも付きにくい。サイズは32型から60型まで全10種類。既存のディスプレイに後付けして使うことができる。
平成21年からスタートした「スクール・ニューディール」政策でデジタルテレビを導入し、そろそろ買い替えを検討している学校も多いだろう。当時普及していたプラズマテレビの画面は衝撃に強いが、液晶は割れやヒビが入りやすい傾向がある。これまで破損事例を見てきた牧原さんは、「液晶画面が破損すれば高額な修理代がかかります。パネルを活用することが、安心を買うことにつながります」と保護パネルの必要性を訴える。
※透過率はパネルによる光の反射率・吸収率をもとに算出。透過率に関する全データは同社比較にもとづく
導入先の声
手間も破損リスクも軽減しました!
従来のパネルは見えにくく、汚れが目立つことがありました。頻繁な拭き掃除によって細かなキズがたくさん付き、清掃時に誤って割るケースもあったようです。付け外しに手間がかかり、しかもその際に落下して破損するなど困った点がいろいろありました。レクアガード導入後は、そういった問題が解決し、見えやすく安全な大型テレビの活用につながっています。
大津市教育委員会 学校ICT支援室 指導主事 山中 洋一(やまなか よういち)さん
導入実績
教育委員会
■東京都江戸川区 ■東京都立川市 ■佐賀県伊万里市 ■愛知県安城市 ■熊本県合志市 など
累計350 校以上に導入!
高い技術を活かした“Withコロナ”製品も展開。
大きなパネルにコーティングする技術を持つ会社は、実は全国探してもかなり少ないという。「昭和46年の創業時から、眼鏡レンズのコーティング加工を行い、ガラスやアクリルなど様々な素材を手がけてきました。長年の実績が大きな差別化につながっていると自負しています」。
最近ではその高い技術を応用し、“Withコロナ”に向けた機能性飛沫対策製品も展開。例えば「飛沫対策フェイスガード」や「飛沫対策アクリル防護板」だ。どちらも高い視認性を実現し、違和感なくストレスフリーで使える。しかもアルコール拭きができ、衛生的に長く使えるのも魅力だ。
愛知県蒲郡市では、英語の授業で同社のフェイスガードを活用している。「マスク着用だと、教師が発音する際に口元を見せることができません。当社のフェイスガードはクリアで、口の形がくっきり見えると好評です」。また愛知県幸田町の子育て支援センターからも「子どもにしっかり表情が見せられる」と喜びの声が寄せられている。
GIGAスクール構想の前倒しや長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、教育現場は大きな転換期を迎えている。ICT活用はますます加速化し、長期的な視点でコロナ対策に取り組む必要がある。同社の技術が実現する“見やすい”という特徴は、快適で質の高い学びの機会を提供してくれるだろう。
教室での使用に適した、反射が少ない国産の液晶ディスプレイ保護パネル。
「レクアガード」の特徴
1. 反射が少なく、見やすい
低反射のノングレアやスモークタイプ(ブルーライトカット)の保護パネルは、透過率92%。一方レクアガードは、反射防止膜のコーティングにより、透過率97%を実現。画面が見やすいため、装着したまま授業が可能だ。
2. キズやホコリから画面を守る
保護パネルの硬度を高め、キズ付きを防ぐハードコートにより、表面硬度は一般的な外国車の塗装と同等の「4H」※を誇る。また帯電防止機能を付加しているため、ホコリも付きにくい。
※JIS K5600-5-4「引っかき硬度(鉛筆法)」の試験による
コーティング加工技術を飛沫対策グッズに活用
▶飛沫対策フェイスガード
透過率99%。反射防止コーティング加工により、クリアな視界が広がる。顔がしっかり見えるので、記者会見時に活用できる。裏にバンドが付いており、長さ調節も可能。頭のサイズに合わせた装着ができる。
POINT:跳ね上げ可能。汗を拭くときやドリンクを飲むときに外す必要がなく便利。
▶⾶沫対策アクリル防護板
反射防止コーティング加工により、透過率97%。役所の窓口業務はもちろんのこと、学校の保護者会にも活用できる。大きさはS・M・Lの3サイズ、厚みは2mmと3mmの2種類。
POINT:アルコール拭きしても白くならない。長く美しく使えて費用対効果が高い。
累計3万台以上の販売実績。全10サイズで主要メーカーを網羅しています。取り付けも簡単!
レクアガードの設置はストラップを取り付けてテレビにかけ、固定するだけ。サイズは32型から60型まで全10種類、主要メーカーを網羅。別仕様で65型のパネルもあります。保護パネルや飛沫対策製品について、まずはお問い合わせください。
お問い合わせ
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TEL:0533-58-3451
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