ジチタイワークス「公務員ライフを楽しむためのバラエティ増刊号」とは?
社会の難題に立ち向かう公務員の皆さんに、ちょっとした安らぎの時間を提供したい。
そこで今回は、編集室に「公務員のためのバラエティ班」を臨時創設!
疲れたココロとアタマを休めながらも、公務員ライフを少し楽しく、豊かに感じられる……
そんな多彩なコンテンツをお届けします。
※下記はジチタイワークス バラエティ増刊号(2025年1月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
フィジカルだけでなくメンタルまで鍛えられると、激務をこなすビジネスパーソンに人気の筋トレ。DXやSDGs、住民対応といった手ごわい業務に挑む公務員の中にも筋トレに励む人たちがいるようだ。公務員が筋肉を得ると、業務に何かイイことがあるのだろうか!?日夜、筋トレに励む「筋肉さん」を取材し、その真相に迫ってみた!
まさかのDXにも効果あり!?
岐阜県関市(せきし)
市民環境部 保険年金課
川島 豪(かわしま つよし)さん
Q1. いつ頃から筋トレを?
6年ほど前からです。ハードな部署にいたとき、弟から「ストレス発散になる」と誘われたのです。実際に、仕事でムシャクシャしていても、筋トレをすると忘れられます。真剣に向き合うので、ほかのことに意識がいかないんです。
3~4年前には上司や後輩に声をかけて、庁内に「関筋トレ同好会」を発足させました。メンバーは、20代の若手から50代の課長級職員まで15人ほど。実家の倉庫をホームジムに改装しているので、そこでトレーニングをしています。
先日参加した岐阜県のベンチプレス大会では、同好会から参加した8人全員が標準記録を突破!来年の全国大会を目指します。
Q2. 住民との関係に影響は?
ガタイのいい住民さんが窓口に来ると、「お兄さん、腕が太いですね」「あ、お兄さんも!」と、謎の褒め合いが始まります。保険年金課なので窓口でのクレームもありますが、余裕をもって対応できるようになりました。こういう言い方はよくないですが、負ける気がしないので……。
ちなみに関市役所には「つなぐガーデン」という憩いの場があり、ここにトレーニング器具が1台だけ置かれています。私は当初、「ここを職員や住民が使えるジムにしよう」と提案したのですが、採用されず……。最終的にはオシャレなカフェになり、筋トレには畳一枚分のスペースしかもらえませんでした。でも、誰かが使っているのを見るとうれしいですね。
Q3. 業務上の変化はありましたか?
一番変わったのは、業務効率化への意識です。ベンチプレス日本一を目指しているので、練習時間の確保は必須。デジタルに詳しいメンバーに、「パソコンでこの作業を効率化できないか」など、常に問いかけています。
所属部署にAI-OCRを導入したのも、その成果です。「残業して終わらせればいい」ではなく、「残業しないためにどうすればいいか」を考えるように。そうそう、筋肉が付いたのでパワーポイントも得意になりましたね!(パワーだけに……)