ジチタイワークス増刊号「感謝劇場」とは?
行政マガジン編集室が、事例紹介を中心とした通常号とは趣の異なる「増刊号」をつくりました。
「感謝・ありがとう」をコンセプトにした、その名も「感謝劇場」。略して、カンゲキ号です!
公務員の誰もが主人公になり得る、様々な視点での「ありがとうのドラマ」を取材し、紹介しています。
※下記はジチタイワークス 感謝劇場号(2024年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
●「こんな素晴らしい公務員に出会った!」「志の高さに刺激をもらっている!」「献身的な姿勢に感動!」……など、感謝やリスペクトの思いがあふれるエピソードを自治体と接点をもつ“メディア”と“企業”の皆さんが証言!
Articles
①メディア編:地方公務員を応援するメディア「HOLG」
②メディア編:これからの地域とのつながりかた「TURNS」 ←現在のページ
③企業編:サイボウズ/ べスプラ/ 三菱商事 / トラストバンク
堀口 正裕(ほりぐち まさひろ)さん
株式会社第一プログレス 代表取締役社長 TURNSプロデューサー
TURNSとは:地域とつながって自分らしく生きるヒントを提案するローカルライフマガジン。「これからの地域とのつながりかた」をコンセプトに、地域で起きる新たな動きや、各地で育まれてきた暮らしの知恵、そして地方暮らしを選んだ人々の多様なストーリーを紹介。全国の自治体や企業とコラボし、移住者や関係人口の獲得、地場産業の担い手不足の解消、第三者による事業承継など、課題解決のための各種イベント・ツアー、人材マッチングにも取り組んでいる。
公務員との接点や関係性を教えてください
全国の自治体から移住や関係人口施策の相談をいただくので、自社メディアへの掲載を軸に、ニーズに合わせた情報発信や移住推進イベント・ツアーの企画運営を行っています。また、雑誌TURNSでは、「よんなな会」の脇雅昭さんにコーディネーターをお願いし、官民連携の有意義な事例を届ける「これからの官民連携」という記事も連載中です。全国各地の職員の皆さんに、参考にしていただけるとうれしいですね。
やりとりの中で感じてきた公務員のありがたさとは
自治体での異動は、民間企業でいう転職ほどに環境や業務が激変しますよね。そんな状況下でも職責を果たすため、私たちから熱心に学ぼうとする職員さんは多い。その姿勢には頭が下がる思いです。また、私たちが接点をもつ移住・関係人口の部署から異動した後も、在籍中に得た縁を大切にし、勤務時間外にコミュニティ活動をする方もいます。地域をよくしたいという思いで行動する方ばかりなので、インセンティブで動く民間との違いを痛感することもしばしばです(笑)。また、様々な分野の知識を磨き、企業からの相談や質問に的確に応えられるバランス感覚にも本当に驚かされます。
取材などで、すごさを感じたエピソードはありますか
まず、前述の脇さんとの出会いは大きいですね。「全国338万人の公務員の志と能力が1%上がれば、世の中はめちゃくちゃよくなる」という思いで活動している方ですが、地域だけでなく国全体までよくしようとする「本気」に触れ、一瞬で魅せられました。その志に大きく共感し、連載企画が生まれたのです。また、埼玉県戸田市教育委員会の教育長、戸ヶ﨑勤さんとの出会いも印象的です。非行をはじめとする諸問題で教師も赴任したがらなかった同市の教育改革に取り組み、今や全国各地から羨望される新たな教育を実現※。地域づくりを取材していると、そこには必ずリーダーの存在があり、リーダーを育成する「教育」に行き着く。教育分野の重要性を感じています。
※WEBで読める「これからの官民連携Vol.05」戸田市の記事はこちら。
公務員の皆さんへ「感謝」のメッセージを
個人であれ法人であれ、私たちの取材対象の多くは、地域や社会を前進させようとする「公務員の無私の努力や協力」に支えられています。移住、起業、官民連携等、どの施策も「自治体との関わりなくして実現はしない」といっても過言ではない。ローカルの魅力や可能性を発信する立場として、「普段は見えにくい自治体の尽力」を忘れてはいけない。敬意を払い、感謝の気持ちをもって、この仕事を続けていきたいと思います。
▲TURNSの名前には、Uターン・Iターン・Jターンの「ターン」、暮らしや社会を見つめ直す「折り返し地点としてのターン」、そして「次に行動を起こすのはあなたの番(YourTURN)」という3つの意味が込められている。年6回、偶数月に発行。