このページでは、本誌が創刊して間もない頃から、寄稿や取材に丁寧にご協力いただき、ジチタイワークスを盛り上げてきてくださった方々にインタビュー。
現在、活躍ぶりも様々なお三方の気になる5年前、5年後とは?
※下記はジチタイワークスVol.23(2022年12月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
佐久間 智之(さくま ともゆき)さん
2002年、埼玉県三芳町入庁。2011年より広報担当に。2015年「広報みよし」が広報コンクールで内閣総理大臣賞を受賞。2020年に退職後、自治体の広報アドバイザーのほか、総務省 地域力創造アドバイザーなどを務める。
5年前、何をしていましたか?
広報紙づくりやプロモーション活動、研修講師などをがむしゃらに行っていました。
5年前と比べ、自治体まわりで“変わった”ことは?
コロナによって職員もリモートワークが進み、仕事の選択の幅が広がりをみせたと感じます。
反対に“変わっていない”と思うことは?
事なかれ主義とやりがいの搾取、サブスク公務員的な発想をもつ上司が、いまだに残っていること。
この5年で“達成感を得たこと”は?
私が退職した後も、役所に残った後輩が、とっても素敵な「広報みよし」を三芳町に届けてくれていること。研修講師として47都道府県をまわったこと。
5年後の自治体・公務員に期待する姿とは?
正解のあるパズル型ではなく、今ある環境下で創意工夫をし、自由な発想で仕事をカスタマイズできるブロック型の考え方。編集力、広報力をもつ公務員。頑張った人が報われる社会になることを期待します。
編集室へメッセージ
無料でここまで自治体と公務員に寄り添い、貴重な情報提供をしてくれるものはありません。
井上 純子(いのうえ じゅんこ)さん
2005年、北九州市入庁。2016年から2年間「バナナ姫ルナ」としてPR活動を行う。全国メディアから注目され、市のイメージアップに貢献。2021年北九州市議選初当選(無所属・選挙区トップ)。”政治からのアプローチ“で市政変革を目指す。
5年前、何をしていましたか?
北九州市の観光課において、ご当地キャラ「バナナ姫ルナ」のコスプレで、PR活動を行っていました。
5年前と比べ、自治体まわりで“変わった”ことは?
自分自身の立場が職員から議員へ変わったこともありますが、全国的に人口減少問題が顕著となる自治体間の競争や、差別化施策が進んだと感じます。
反対に“変わっていない”と思うことは?
省庁を中心とした縦割り体制や施策の踏襲、情報の共有化。横断的なマネジメントの不足。
この5年で“達成感を得たこと”は?
市職員時代にはできなかった“市民の声”としての発信を、議員になったことで、市長に遠慮なく届けられるようになったこと。
5年後の自治体・公務員に期待する姿とは?
先が見えない時代ゆえの“変化に強い自治体・公務員”。
編集室へメッセージ
全国の自治体が関心をもつ媒体として、自治体の意識改革につながると期待しています。
堤 直規(つつみ なおただ) さん
2001年、小金井市入庁。前職はIT関係。国保税徴収担当、納税課長、行政経営担当課長などを経て、2022年4月から現職。2018年にキャリアコンサルタントとして登録。著書に「公務員1年目の教科書」(学陽書房)など。
5年前、何をしていましたか?
行政経営担当課長2年目。平成29年4月に「行財政改革プラン2020」を策定し、具体的な実施に向けて取り組んでいました。
5年前と比べ、自治体まわりで“変わった”ことは?
コロナ対策、自治体DXやテレワーク、時差出勤などの働き方改革が進み、オンラインでの全国的なつながりが広がった。また兼業・独立する公務員が増えたこと。
反対に“変わっていない”と思うことは?
自治体業務が紙ベースで、対面手続きがいまだに基本となっていること。2040年問題、SDGs、自治体DXなどに向けた改革をはじめ、人生100年時代を踏まえた“公務員の新たなキャリア開発”などが、どれも道半ばであること。
この5年で“達成感を得たこと”は?
特別定額給付金の1回目給付を比較的早期に実施し、医師会などとの連携によってコロナワクチン接種を推進したこと。各誌への寄稿や連載、研修講師などの機会をいただき、多少でも“公務員キャリア”の理解促進に役立てたこと。
5年後の自治体・公務員に期待する姿とは?
仕事×人生で地域に貢献し、努力次第で公私の充実とゆとりを手にできる公務員はステキな職業。自分らしく、いきいきと働く公務員が増えてほしいです。
編集室へメッセージ
多くの自治体職員が読むメディアとして、今後も新たなニュースを届けていただきたいです。
WEB限定 ジチタイワークス創刊5周年特別インタビュー 「5年前、5年後」。