埼玉県久喜市

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地域の価値を産官学で共創し、魅力を育てて選ばれるまちへ。

都市整備・上下水道
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地域の価値を産官学で共創し、魅力を育てて選ばれるまちへ。

産官学連携の新しいまちづくり

人口が減少し、停滞していたエリアを活性化しようと、産官学5者連携による新しいまちづくりに取り組んだ久喜市。それぞれの強みを活かして魅力ある生活環境を整備した結果、子育て世代を中心に人口が増え、まちが生まれ変わったという。

※下記はジチタイワークスVol.42(2026年2月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。


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久喜市
まちづくり推進部 都市計画課
主任 宮下 祥(みやした しょう)さん

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久喜市
まちづくり推進部 都市計画課
主事 平野 剛史(ひらの つよし)さん


駅周辺の未利用地を開発するため、産官学連携プロジェクトが動き出す。

昭和61年に駅が開業した後、区画整理によって誕生した南栗橋(みなみくりはし)エリア。当初は開発を進める計画だったが、バブル崩壊やリーマンショックといった社会状況の変化が重なり、一部未利用の状態が長く続いていたという。

まちづくりが動き出したのは平成29年。約9.5haの土地を所有していた鉄道会社から、土地利用を促進したいという相談が同市に寄せられた。「私たちも未利用地を課題と捉えており、何とかしたい思いがありました」と宮下さん。具体的な協議を進める中で、鉄道会社が声をかけたのが「プライム ライフ テクノロジーズ(PLT)」グループ傘下の「トヨタホーム」まちづくりチームだ。さらに大手小売事業者も加わり、住宅地と商業施設・生活利便施設を含めた、複合的なまちの将来像を描いていった。「しかし、用途地域などの都市計画制限により、実現が難しかったのです」。

そこで同市は、用途地域と地区計画の変更について県と協議。「都市計画を変更する際には、実際に想定通りの用途で土地利用がされるのかを慎重に判断する必要があります。今回は商業施設の進出計画が動いていたことで、変更手続きを非常にスムーズに進めることができました」。こうして令和2年に都市計画の変更が完了し、プランが形になっていった。

まちづくりを支援する
「プライム ライフ テクノロジーズ(PLT)グループ」とは

パナソニック ホールディングスとトヨタ自動車が令和2年に共同出資して設立。まちづくりを通じて、顧客課題と社会課題の解決に取り組むことが目的。グループ各社が同じ企業理念のもとにプロジェクトを推進している。

●主なグループ会社
・パナソニック ホームズ
・トヨタホーム
・ミサワホーム
・パナソニック建設エンジニアリング
・松村組

エリア全体に遊歩道を整備し、緑豊かで楽しく歩ける環境に。

同エリアは都心まで1時間ほどでありながら人口が減少しており、特に若い世代が少ない地域だった。これに対し、トヨタホームが提案した住宅街区のプランには、新鮮な驚きがあったという。「無電柱化されて見晴らしがよく、街区内の道路は放射状に広がり、全ての住宅が南を向く設計でした。行政は管理のしやすさを重視するので、こうした計画は避けがち。しかしまちの魅力を高めるために、やってみる価値はあると思いました」。

また、同社とフィールドワークを重ねる中で、隣接する川沿いの道路を遊歩道化する話がもち上がった。「一般車道から遊歩道への転換には様々なハードルがありましたが、結果的に地域の皆さんにも喜ばれました」。さらに、令和3年2月には大学の研究室も事業に参画。エリア内の遊歩道などを利用し、自動配送ロボットによる買い物支援の実証実験を行うこととなった。こうして同エリアは、令和4年5月に「BLP南栗橋」としてまちびらきを迎えた。快適な住環境や先進的な取り組みは同社のWEBサイトで発信され、子育て世代の心をつかんでいったという。

住民の声をまちづくりに取り入れ柔軟な発想で進化を続けていく。

まちびらきから3年、停滞感のあったまちは生まれ変わり、周辺の人口は上向きに転じている。「現在は、エリア内にある公園のリニューアルを進めています」と平野さん。公園の基本設計として同社が提案したプランを取り入れ、バーベキュー場やデイキャンプ場も整備する予定だ。「にぎわい創出をコンセプトに、家族みんなで一日中楽しめる公園を目指したいです」。

多くの関係者と協議や調整をしながら、柔軟な発想で開発を行ってきた同市。イベントや視察などを通じ、住民や議員に現地のことを知ってもらう機会を増やしたことは、事業を進める上で大きな後押しにつながったという。そして何よりも近隣住民への丁寧な説明が功を奏したと、2人は口を揃える。「個別に訪問して説明し、意見を聴きました。遊歩道化やバーベキュー場の設置などはネガティブな反応を覚悟していましたが、好意的な声が多かったですね。公園に駐車場を整備してほしいという要望にも応えていく予定です」。立場の違いを超えて産官学が協力し、様々な課題を解決しながら実現してきた同市のまちづくり。今後の進化にも注目したい。

事例解説セミナーを開催

令和8年3月10日(火)13:30~14:30開催

久喜市での取り組みをはじめ、各地のまちづくり事例を解説。

セミナーの詳細と参加申し込みはこちら

視察受け入れ中

BLP南栗橋と周辺のまちづくりに関する視察ツアーにも随時対応している。

エリア内では自動配送ロボによる買い物支援や次世代モビリティ活用を実証中。
エリア内では自動配送ロボによる買い物支援や次世代モビリティ活用を実証中。

▼視察ツアーへの申し込みはこちら


お問い合わせ

サービス提供元プライム ライフ テクノロジーズ株式会社

東京都港区港南2-16-4
品川グランドセントラルタワー7F

Email:info@machizukuru.prime-life-tec.com

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