ジチタイワークス

慢性的な介護従事者不足を「週休3日制」で救え!

増加する高齢の要介護者に対し、支える人材が不足している。すでに社会問題となっている介護職員不足に対し、自治体はどのような手を打つべきなのか。この問題に自治体とともに取り組み、成果を上げる企業の担当者に話を聞いた。

※下記はジチタイワークスVol.18(2022年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]株式会社オリーヴ

介護職員不足解消のため自治体にできることとは。

厚生労働省によると令和5年には約32万人もの介護職員が不足すると予測されている。各自治体も状況は把握しているが、解決に向けてどうアプローチしていけばいいか悩んでいるのが現状だという。そんな中、東京を拠点に外国人の人材活用やコンサル事業で介護施設を支援する「オリーヴ」は、新しい視点での解決法を提案している。

「介護職員の増員はどの自治体にとっても必須課題です。しかし、介護施設は約8割が中小企業の運営で、人事部門の部署がある施設はほとんどありません。また、そもそも人材不足のために、自治体から補助金などの支援があっても、人材確保策を打つところまで手がまわらないところが大多数だと思います」と石塚さんは話す。施設側の体制が整っていないことが、対応の遅れている要因の1つになっているというのだ。

「しかし、人手や予算が足りていなくても、施設単位で地道に問題を解消していかなければ、介護職員を確保することは難しいです。そのためには、各施設に直接アプローチする施策で、かつ自治体が予算を確保し、旗振りをすることが最も近道だと考えます」。

週休3日制を導入することで介護現場の環境を改善する。

同社が手掛けているのは、介護施設の“週休3日制”導入へ向けた支援だ。そもそも介護職員が不足している背景には、介護職の離職率の高さがある。人材が定着せず、現場負担が増加し、さらに離職が増えるという悪循環を解消するための、画期的な取り組みだ。

具体的には、週休3日になる代わりに1日の勤務時間を10時間とするもの。休みが増える分1日の勤務時間が長くなるが、人手が必要な忙しい時間帯に勤務を重ねることができ、結果、1人が受け持つ業務の負担を軽減することができるのだ。引継ぎも勤務時間内にできるので残業も減らせるなど、メリットは大きいという。石塚さんは「我々が運用してきた多くのケースを見ても、現場に余裕が生まれることで職員の疲弊も軽減でき、離職率の改善、ケアの質向上にもつながっています。施設側の人材コスト削減につながるのも、介護業界にとって大変意義がある取り組みだと考えています」と胸を張る。

自治体にとっても、自治体主導の施策として施設に発信をした後は、施設とのやりとりや説明会、現場での指導やコンサルティングなどの実務をオリーヴ側に一任できるため、導入ハードルが低いのがメリットだ。

みんなが納得した働き方で関わる人々全てを幸せに。

同社が提案する週休3日制の導入は、全職員への強制ではなく、個人の選択制だ。そのため現場の不満も出にくい。説明会前のアンケートでは7割の職員が従来通り週休2日制を希望していたものの、説明会後は逆に週休3日制希望が7割になったケースもあるという。

「説明会では、勤務のイメージができないなどの職員が抱く懸念についてしっかりフォローするほか、面談を通じて不安を取り除けるようなサポートをしています。また、施設側についてもシフト作成のレクチャーを行います。施設だけでは導入費用を賄えなくても、自治体とタッグを組むことでこのような取り組みが実現できるのです」。

実際に導入した施設では、職員が週休3日制で働いていることを入居者家族が耳にし、「職場環境の良さがケアの手厚さにもつながると歓迎された」というエピソードや、「初めて連休を取ることができた」という職員の声も聞かれたそう。

今後は週休3日制の介護施設を全国に増やすため、この導入支援事業をさらに展開していきたいと話す石塚さん。その目は介護業界の人材不足だけでなく、雇用創出、ひいては地方創生への貢献も見据えている。

オリーヴ
取締役副社長
石塚 正拓(いしづか まさひろ)さん

勤務時間の重なりを増やし、負担を軽減!

基本シフト[全員が週休2日の場合]

基本シフト[全員が週休3日の場合]

週休3日制の導入でもたらされる変化

<自治体>

before
介護職希望者が少なく、人材不足が加速。増える介護人口に対応できず福祉サービス継続の危機。

after
働きやすい環境を整えることで介護職希望者が増加。厚労省が掲げる介護人材確保対策にも適している。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------


<施設職員>

before
人手不足による負担の増加で心身が疲弊し、働き続けることができない。職場への不満増大。

after
勤務時間の重なりが増えることで、1人当たりの担当業務が軽減される。休みも確保しやすい。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------


<施設入居者>

before
ケアにかけてもらえる時間が短くなり、介護の質が低下する。入居者家族にとっても不安材料に。

after
現場の人材不足が解消され、手厚いケアが期待できる。より良い環境に身を置くことが可能。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------


週休3日制導入実績

約20社のサポートで92.8%の職員満足度を獲得

※オリーヴ社調べ

CHECK

介護業界への週休3日制導入について、自治体向けに特化したオンライン無料セミナーを開催いたします。日時など詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせ

サービス提供元企業:株式会社オリーヴ

TEL:03-6868-4732
住所:〒107-0061
   東京都港区北青山2-12-8 BIZSMART青山328

資料ダウンロードはこちら

メールで問い合わせる

※は必須項目です
記事タイトル
自治体名
部署・役職名
お名前
電話番号
メールアドレス
ご相談内容

ご入力いただきました個人情報は、ジチタイワークス事務局がお預かりし、サービス提供元企業へ共有いたします。
ジチタイワークス事務局は、プライバシー・ポリシーに則り、個人情報を利用いたします。

上記に同意しました

このページをシェアする
  1. TOP
  2. 慢性的な介護従事者不足を「週休3日制」で救え!