テレワークの導入は官民問わず広がりつつある。一見、最適解とも思える働き方だが、自治体の状況を専門家はどう見ているのだろうか。テレワークについて深い知見を持つ「レコモット」の岩本さん・石川さんに、課題と解決策を聞いた。
※下記はジチタイワークスVol.14(2021年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]株式会社レコモット
自治体のテレワーク活用における重要なポイントとは?
新たな働き方の1つとして定着しつつあるテレワーク。このワークスタイルを自治体に取り入れる場合、「最優先で検討すべきはセキュリティの担保です」と岩本さんは語る。安全性の高い庁内に比べ、外部からの作業は、どこにリスクが潜んでいるか分からないからだ。
同時に、コスト面の課題も大きいと指摘する。「重要情報が入った端末が持ち出し禁止だからといって、全職員にテレワーク用端末を支給するのは予算の面で難しい。閉域SIM方式※1でも同様です。導入コストを抑えるには、個人端末の業務利用(BYOD※2)を前提に、安全に運用できる環境を整備する方が現実的です」。BYODについては情報漏えいのリスクを指摘する声もあるが、「データを端末に残さなければ、情報漏えいのリスクは限りなくゼロに近づく」と岩本さん。「作業効率の面では、できるだけストレスなく庁内環境へセキュアにアクセスできることを求められます。動作が遅いとか、支給端末しか使えないといった状況では、業務も進みません」。
これらの課題をクリアした環境を維持することが、おのずとBCP(事業継続計画)対策にもつながる。そうした視点からレコモットが開発した業務用アプリが「moconavi(以下、モコナビ)」だ。
※1インターネットを介さず、複数のSIMカード間のみで通信を行う閉域ネットワーク
※2BYOD=Bring Your Own Device(私的デバイスの活用)
何重ものセキュリティ構造で情報漏えいを根本から解決。
モコナビは、モバイル端末によるテレワーク用のアプリ。グループウェアやメール、チャット、ファイルサーバーなどの閲覧が可能で、自治体や官庁、企業など26万人以上のユーザーが利用している。最大の強みは“端末にデータを残さない”という点で、万一の紛失時にも安心だ。通信は暗号化して庁内サーバーに接続することで情報漏えいを防いでいる。
石川さんは、モコナビは“1台の端末で公私の使い分けを可能にするアプリ”だと説明する。「アプリは暗号化や生体認証などで守られているので、セキュアにBYODで利用できる。新しい端末の調達が不要になる上、操作性の良さなども好評です」。初期導入コストが抑えられるクラウド型なのも嬉しいポイントだ。
和歌山県では、平成24年に導入以来、主に庁外活動や出張時に利用され、家業の手伝いがある職員も、その期間に業務が途切れないようリモートワーク用に活用しているという。
この事例のように、日頃からテレワークのツールを使うことが重要だと岩本さんは強調する。「日本は自然災害が多い国です。日頃から業務が継続できる環境を整え、職員の習熟度も高めておく必要があります。テレワークはいざというときに力を発揮できなくては意味がありません」。
業務に合ったツールの連携が働き方の多様化を支える!
働き方改革と、非常時の備えを両立できるモコナビ。岩本さんは「テレワークの可能性を広げるツールは他にもあります」と胸を張る。例えば、「moconavi 050」だ。これは、BYODを対象とした050番号サービスで、個人端末の電話機能も公私の分離ができるようになる。
また、「moconavi RDS」は、セキュアな環境下で、外部から庁内PCへのアクセスを可能にする。つまり、職場のPCを自宅のPCから遠隔操作できるようになるのだ。「これらを業務内容に応じて活用することで、“職場に近いテレワーク環境”を実現し、職員のプライバシーも守ることができます」。
国が推進している背景もあり、今後もテレワークの導入は加速していくだろう。そんな状況に対応していくためにも「まずはスモールスタートからでも始めることがおすすめです」と石川さん。「クラウドと聞くと、ネットワークインフラの増強が必要だと思われがちですが、現状の環境で対応できることもあります。クラウドの活用は、業務効率の向上が本来の目的。ぜひ民間に先んじて、行政主導でこうしたツールを活用してほしいと思います」。
レコモット
セールス&マーケティング部金融・公共セールスチーム
左:岩本 真一(いわもと しんいち)さん
右:石川 清信(いしかわ きよのぶ)さん
安全に公私を使い分けるアプリで全職員のテレワーク環境を構築する。
moconaviは、“個人端末の中に、テレワーク用の支給端末が組み込まれた”感覚。堅固なセキュリティと優れた操作性で、有意義なテレワークを実現する。
BYODで生じる課題を解決!
【課題1】 盗難・紛失による情報漏えい
→“端末にデータを一切残さない”で解決!
連携するストレージから端末にファイルをダウンロードせず、アプリ上でファイルを表示するのみ。不正アクセスや紛失の際にもデータを見られるリスクがない。
【課題2】 プライバシーの保護
→“プライベート領域との分離”で解決!
アプリを起動すれば業務環境、終了したらプライベート。個人アカウントの中で公私のメッセージが入り乱れたりすることがない。
【課題3】 動作環境の制限
→“使い慣れた端末を利用可能”で解決!
moconaviは、マルチOS・マルチデバイス。iOS、Andoroid、Windows10など、アプリがインストールできる端末であれば利用OK。
moconaviが選ばれる理由
1.強固なセキュリティ
データを残さないだけでなく、アプリ自体も生体認証に対応したセキュリティで保護。万一の紛失時にも二重のロックで安心。
2.低コストで導入が可能
端末支給のコスト削減に加え、クラウド版ならサーバー設置などの初期費用や、メンテナンスなどのランニングコストも削減できる。
3.多様な業務システムとの連携
Microsoft 365、Google Workspace、Sansan、kintoneなど多くのサービスと連携。セキュアな環境で様々なビジネスツールを駆使できる。
その他にも
ビジネス専用通話サービス「moconavi 050」
個人携帯に050の番号を付与するサービス。業務利用・私的利用も区切ることができ、プライバシーを保護。
POINT ▶︎クラウド電話帳でアドレス情報を安全に一元管理
リモートワークデスクトップサービス「moconavi RDS」
自宅の端末に、庁内の自席PCを画面転送し、庁内システムを利用できるサービス。端末にはデータを保存させず情報を守る。
POINT ▶︎VPNなど新たな環境構築は不要
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