ジチタイワークス

長野県

蓄積したデータで指導を改善 生徒の学力向上を実現

文部科学省が「GIGAスクール構想」を打ち出す中、学校のICT環境整備に注目が集まっている。

全国に先駆けてオンライン教育プラットフォーム Classi(以下、クラッシー)を導入し、その効果を検証してきた長野県の取り組みを紹介する。

※下記はジチタイワークスVol.9(2020年4月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 [提供] Classi株式会社

長野県では平成30年4月より県内の公立高等学校88クラス・生徒3,513人を対象にクラッシーを活用した実践研究事業を行っている。事業開始から2年が経過し、様々な面で効果が見えてきたという。事業推進を担当する、長野県教育委員会事務局学びの改革支援課の主任指導主事・馬場 正一さんと、事業対象校の先生方に話を聞いた。

効果的な学習の流れを確立し「GTEC※」スコアが上昇

「本校では、クラッシーで予習、授業、復習の流れを系統的に実施しました」と語るのは野沢南高等学校の髙山友佑先生。同校では英語の授業でクラッシーを活用して英作文・和訳を指導している。予習用として事前にWebテストで基礎問題と演習問題を配信。授業中はグループごとに訳や文について議論して、答案用紙に回答を記入。写真に撮った答案用紙を電子黒板に投影しながら教員が指導にあたる。授業後はクラッシー上で他のグループの回答なども参考にしながら復習をする流れだ。

この取り組みを開始してから、スコア型英語4技能検定の「GTEC」では、リーディング・リスニング・ライティングのいずれでもスコアが上昇し、特にライティングの伸びが顕著に表れたという。まさしく、学び方の変化で成果が生まれた好例だ。


「GTEC」ライティングスコアの校内平均は2年間で30ポイント以上向上した。

学習動画による個別学習で模試偏差値が向上

伊那弥生ヶ丘高等学校では、数学の補習授業でクラッシーを導入。一斉学習としてまず全員で同じ学習動画を視聴し、その後、個別学習として自分のレベルに合った動画視聴と問題演習を行った。その結果、補習に参加した生徒の模試の成績を分析すると、参加していない生徒に比べ、偏差値が平均して1ポイント上昇したという。

「クラッシーの学習動画を活用したことで、数学が苦手な生徒でもまずはわからない部分の動画解説を見てから演習に取り組むという流れができ、学習へのハードルをさげることにつながりました。また、本校ではコロナウイルス感染症による休校期間中の対応(TOPIC参照)を含めた学校生活全般
でもクラッシーをうまく活用できています」と同校の小川 智道先生は話す。

指導ノウハウとデータを蓄積し授業を改善

実証研究も3 年目を迎える今、これまでの成果について馬場さんは次のように振り返る。「I C Tの活用によって生徒一人ひとりに合った学習環境が提供でき、成績向上につながりました。また、生徒や保護者とのコミュニケーションや、生徒の活動記録の蓄積が効率化されたとの声も多く聞かれます。加えて、各校の先生方がI CTツールの運用ノウハウを蓄積できたことも大きな収穫でした。今後のICT化に向けた大きな前進だと感じています」。

その成功の要因は何だったのか。馬場さんは「まず、年数回の報告会で各校の取り組みを共有し合ったこと。次に全事業対象校共通の“学期の振り返り”アンケートを配信し、分析結果を指導改善に活かしたこと。例えば、ある学校では進路選択に影響を与えた学校行事について聞いたところ、教員の予想とは異なる行事をあげる生徒が多くいたため、行事内容の改善につなげたという報告もありました。最後に、新しいものの導入にはエネルギーが必要ですので、事業立ち上げ時に学校外からの支援を活用できたのが良かったと思いますね」と語る。

長野県では、文科省のGIGAスクール構想などを追い風に“いつでもどこでも”I CTを使える環境を実現し、より生徒一人ひとりの特性に合った指導方法の確立を目指すという。
※「GTEC」はベネッセコーポレーションの登録商標です。


長野県教育委員会 馬場さん


野沢南高等学校 髙山先生


伊那弥生ヶ丘高等学校 小川先生

TOPIC
休校期間もクラッシーで学習機会を保障(伊那弥生ヶ丘高等学校)

2月28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、文部科学省は3月2日から春休みの期間まで、全国すべての小・中・高校の臨時休校を要請。クラッシーでも、全国の高校へサービスの一部を無料で公開するなどの支援を行った。既にサービスを利用していた伊那弥生ヶ丘高等学校では、休校期間中のクラッシー活用ルールを設定し、3月3日より運用を開始。教科ごとに生徒に課題を出し、学習習慣の維持を図った。

例えば家庭科「フードデザイン」の授業では、下図のような課題が出された。生徒はクラッシーのアンケート機能から設問に回答し、料理の写真を添付して教員に送付する。また、毎朝のSHR(ショートホームルーム)もクラッシー上で実施。生徒は8時45分になったらクラッシー上の「校内グループ」からコメントを送る。コメントがない場合は、教員が直接連絡して状況を確認する流れだ。

こうした学校生活全般に関わることも、クラッシーの機能上で解決でき、「休校中も学習習慣が乱れずに済んだ(生徒)」、「生徒の様子がわかり心配なく在宅指導に切り替えることができた(教員)」といった声が集まった。

実証研究事業を募集中

クラッシーでは教育現場での効果的なICT活用を推進するため、実証研究にご協力いただける自治体や高等学校を募集しています。また、将来的には小中学校向けのサービスも展開予定です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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Classi株式会社

TEL:0120-755640(通話料無料)
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