ジチタイワークス

福岡県行橋市

将来の投票率アップを視野に、Tシャツで意識づけを図る。

令和4年7月の参議院議員選挙時、「親子で投票に行こう」Tシャツを期日前投票所のスタッフらが着用したことで話題になった行橋市。やがて有権者となる子どもたちの将来の投票を視野に入れた、ユニークな取り組みを取材した。

Q.取り組みを始めた経緯を教えてください。

2016年の総務省調査によると、親の選挙についていったことのある人の投票参加割合は、ない人より20%以上高いとの結果が出ています※。

※総務省「18歳選挙権に関する意識調査 報告書(平成28年12月)」14ページ

投票率が減少傾向にある近年、投票率を上げるためには、子どもたちに政治への関心を持ってもらうための家庭での教育も必要不可欠です。

そこで、「やがて有権者となる子どもたちの将来の投票につなげたい」という願いを込めて、子どもたちに選挙を身近に感じてもらうために親子で投票に来てもらいたいと考え、スタートしたのが「親子で投票に行こう」Tシャツの取り組みです。

▲「親子で投票に行こう」Tシャツ

また、平成28年の公職選挙法の改正で、投票所に入れる子どもの範囲が「幼児」から「18歳未満」に拡大されました。そのことを知らない方も多いのではないかと思い、広報紙等も活用して再度呼びかけを行いました。

Q.Tシャツを着用することで、成果や市民・職員の反応はありましたか?

数字としての成果までは把握できませんでしたが、前回の投票時より、期日前投票および当日の投票所への来場は、小さな子ども連れの方が多く見受けられた印象です。

期日前投票をショッピングモールで実施しているため、統一のユニフォームとして事務従事者が着用することで一体感も生まれました、

また、ポスターやチラシよりも、動く人が着ている方が多くの市民の目にとまるため、PR効果も上がったのではないかと思います。

意外にもTシャツの着用は市役所内での評判がとても良かったです。庁内のほかの職員から「自分も着たいので余分にありませんか?」など、色々な良い声掛けをいただきました。

 

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