ジチタイワークス

コロナ対応業務のように課題の多い現場こそ、「今できることは何か」を考える。

「読者のコトバ」は、自治体職員の様々な「言葉」を集めるコーナーです。

この「コト場」は、自治体職員が日々の業務や活動している「コト」を発表・共有できる「場」です。読者投稿の中から、編集室が選出したものを随時公開していきます。全国の自治体の皆さんにぜひ共有したい!伝えたい!経験・活動などがあれば、ぜひご投稿ください。

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● 投稿者(自治体職員)プロフィール

テーマジャンル : コロナ対策業務
ペンネーム :ましゅさん(30代)
所属部門 : 環境事務所

 

大変なときだからこそ、コロナ対応の現場へ飛び込む。

私は今年1月から5カ月間、新型コロナウイルス感染症の対応業務で保健所に勤務しました。最初は躊躇しましたが、”県の緊急課題”と感じ、勤務を決意しました。保健所で行っていたのは、カルテ作成業務と疫学調査でした。

カルテ作成業務は、疫学調査にもとづいてカルテを作成し、本部と情報共有するのが役目です(作成数:総計9000件)。また、入院・宿泊が必要な方については、本部へ電話をして早期に入院・宿泊の手配を行っていました。

また、新しく業務に携わる方に対するカルテ作成業務の指導・チェック作業も行いました。また、疫学調査が滞っているときには、そちらの応援にも取り組みました(疫学調査数:総計200件)。

 

「いかに効率化できるか」を総合的に考え、日々の業務に当たる。

カルテ作成業務で重要なのは、自宅療養者へ連絡を取る「健康観察班」へ、いち早くカルテを渡すこと。このカルテをもとに、適切な健康観察をしてもらう必要があるからです。そのため、作成業務は“スピード感と正確性”をもって進めました。その際、意識したのは次のようなことです。

・データ処理の時間
・文字入力の時間
・印刷の仕上がるスピード
・カルテの紙ファイリングに要する時間

これらを総合的に考え、「最も効率的な作業手順はどうするべきか」を模索しながら、日々の業務に当たっていました。

 

公務に取り組むうえで、皆さんにも意識してほしいと思うこと。

自治体において、よく語られる“前例主義”。前例は、もちろん過去の担当者が作り上げて来た成果であり、努力の塊なのかもしれません。しかし、それは本当に正しいやり方なのでしょうか?

時は流れ、社会情勢は移り変わり、住民のニーズ、職員に求められるスキルも変わってきています。そのことを意識しながら、日々の業務に取り組んでほしいと感じます。「自分の時代から、業務のやり方を変えてみせる!」くらいの意気込みがいいのかもしれません。

公務員として仕事をするなら、前向きに仕事に向かいたいし、ぜひ皆さんにもそうしていただけたら。“仕事をやらされている”という姿勢の方は、この記事をキッカケにマインドを変えてみてはいかがでしょうか。せっかく、公務員という社会の流れや社会の土台を支える貴重なお仕事をしているのですから……。

 

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