ジチタイワークス

ジチタイCLASS・アンケートで集めた「公務員のリアルな声」をもとにコラムを作成!マガジンから一部を抜粋して紹介します。

203人の回答から公務員のリアルが見えてきた。

ここからは休憩室。このコーナーでは、本誌アンケートをもとに、彼らのホンネを発表。それぞれが胸に秘めている思い、公務員のリアルな日常を浮き彫りにする。共感することや意外なことなど、どんな結果が導き出されたのか?

※下記はジチタイCLASS(2022年5月発行)から抜粋しており、記事は取材時のものです。
※誌面掲載のアンケートは、ジチタイワークス会員を対象に令和4年1月14日~2月7日に実施したものです

まねしたいと思われる自治体に共通しているのは、先進的な取り組みに果敢に挑んでいること。「自治体の頑張り」が、そのまま評価されているのではないだろうか。

 


 


回答者数100人 ※一部抜粋

アンケートで各地の職員から寄せられた、ご当地自慢。中でも独自性や地域の一体感がより強いと感じたものを編集室で2つピックアップ。機会があれば、足を運んでみて。

 

埼玉県行田市(ぎょうだし)農政課/平成20年~
ギネス世界記録に認定!世界最大の田んぼアート


県内有数の米どころとしておいしいお米をPRする同市では、農家などと協議会を結成。毎年、市民らとともに約2. 8haの水田にアートを表現している。平成24年よりギネス記録に挑戦。稲の選定や田の整備を重ね、3年越しで認定された。

 

愛知県春日井市(かすがいし)経済振興課/平成18年ごろ~
「サボテンを味わう」市独自の食文化

 


約70年前から観賞用サボテンの実生栽培に力を入れる同市。近年は食用サボテンに着目し、学校給食やB級グルメで親しまれるように。オクラのような粘りと爽やかな酸味が特徴で、ラーメンからスイーツまで幅広く楽しまれているという。

 

 


回答者数62人 ※一部抜粋

アンケートで尋ねた「スゴイ!と思う公務員」に対する本当に多くの回答の中から、編集室が注目した1人を厳選紹介!ちなみに、流山市は「スゴイ!まねしたい!と思う自治体」の問いに対する回答でも名前が挙がっていた。

 

千葉県流山市 河尻 和佳子(かわじり わかこ)さん

若い世代を中心に人口が増えている流山市。人口増加のきっかけの1つが、平成22年から始めた「母(父)になるなら、流山市。」プロモーション。子育て環境の整備とともに、このコピーが市内外で注目を集める。その後、河尻さんは、同市のマーケティング課長として、母の自己実現を応援する場の創出や、年間16万人を集客するマルシェなどを手掛けた。

 

Q.チャレンジのきっかけは?

A.自分の中に基準があり「ワクワクする、まわりにも波及しそう」と感じたら取り組むようにしています。最初は戸惑いばかりでしたが「あなたはどうしたい?」と聞かれ、受け身で仕事をしていたことに気づき、「失敗しても最終的に成功につなげればいい」と覚悟を決めたら仕事が面白くなりました。
 

Q.ハードルの乗り越え方は?

A.仕組みをつくっても、人の心を動かせないことや行動につながらないこと、逆に批判されることもあります。それを気にしすぎると、気づかぬうちに思考が固まってしまいます。結果が出てやっと理解されるものという割り切りや、ありたい姿の共有を諦めないことで乗り越えられました。
 

Q.チャレンジに必要なことは?

A.自分の知らないこと、経験していないことを面白がる柔らかな心です。それが、つらくても前に進むエネルギーになります。また、チャレンジして、関わっている人が変わる瞬間を見たときに達成感を味わえます。「自分らしく自分の強みで生きる人が増える」、その瞬間に立ち会える今の仕事は最高です。
 

Q.公務員の皆さんへメッセージ

A.自分が「こうしたい!楽しい!」を突き詰めた先が結果的にチャレンジだったらいいですね。できた!という経験が、知らない世界へ連れて行ってくれます。初めましての人が多い、「ちょっとだけ自分が緊張する場」に参加すると、環境が変化し、チャレンジしやすくなると思います。

 

 


前向きな回答が票を集めた一方で、自由記述の回答にある「もっとこうならいいのに」といった声に対し、アドバイスをもらった。

 

堤 直規(つつみ なおただ)さん

東京都小金井市(こがねいし)企画財政部企画政策課長。キャリアコンサルタントの資格をもつ。


私も実は、若手の頃…

私の場合、若い時期の早めの異動が、その後につながる経験を得る機会になりました。1・2部署目では、予想外に早い年数で異動しましたが、得たものは大きかったです。


 

民間企業とは異なる慣習や用語があふれる公務員の世界。回答の中には、「確かに!」と共感することも、「へぇ、ウチとは違うな」という発見もあるのでは?


概要

明治44年にアメリカで発表された「悪魔の辞典」は、誰もが知っている言葉を、皮肉やユーモアを交えて解説するパロディ辞典。その公務員版として書き下ろしたのがこの1冊だ。例えば、「【起案】責任を多くの人、特に上司に転嫁させるための意思決定文書」というように、慣用句や自治体ならではの略語などを独自に再定義し、クスッと笑えるイラストつきで紹介している。

 

 

清潔感のあるおしゃれ

上記アンケートから、公務員が気にするところは「服装」「清潔感」であることが分かる。清潔感のあるおしゃれのポイントを元・東京都庁職員の古橋さんに聞いた。

 

古橋 香織(ふるはし かおり)さん

イメージコンサルティングラボColor Commons代表、一般社団法人イメージプロデュース協会認定イメージコンサルタント、AFT1級色彩コーディネーター、元・東京都庁職員。現在は政治家の印象プロデュースのほか、服装から力をもらいたい公務員の心を守るイメージコンサルティングやメイクレッスンなどを行っている。

 

 

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