ジチタイワークス

【市橋 優綺さん】無料の動画学習サービスなら「隙間時間」に学べます。

※下記はジチタイCLASS(2022年5月発行)から抜粋しており、記事は取材時のものです。
※誌面掲載のアンケートは、ジチタイワークス会員を対象に令和4年1月14日~2月7日に実施したものです

いちはし ゆうき● 1991年生まれ。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。2015年に「株式会社ユーロフ」を設立。2019年、金融リテラシーが身につくオンラインスクール「カネスタ」を開設。2021年に「カネスタ」を無料で学べる動画学習サービスに刷新。会員数は2022年4月時点で約3,700人。

自治体職員の声
Q.資産形成・運用をするために、効率的な学習方法を教えて!


先生の答え
A.無料の動画学習サービスなら「隙間時間」に学べます。

誰もが「気楽に」お金について学べる場を。

―― 動画学習サービスを立ち上げた背景や目的とは?

日本では義務教育でお金について学ぶ機会は少なく、意識的に情報を得なければ知識が身につきません。そこで、誰もがお金に関するリテラシーをもつことができるよう、完全無料の動画学習サービスを立ち上げました。マンツーマンのオンラインスクールなどで学ぶ手段もあるかと思いますが、仕事の合間を縫って継続するには根気が必要でしょう。しかし動画学習なら、マイペースに、隙間時間でも取り組めます。

 

―― 本誌アンケートによると、お金について学ぶことを「難しい」と感じている人も多いようです。

確かに、いざ学ぼうとしても、専門用語の多さや制度の複雑さから、学習意欲を維持しづらいという人も少なくないと感じます。しかし、私たちが運営する「カネスタ」では、スライドを用いながら解説するなど、視覚的な分かりやすさにも注力しており、単に活字を追う学習よりも気楽に取り組めるはずです。また、初めから難易度の高い分野に手を出さず、「仕事や日常生活に関わる分野から着手すること」も重要です。例えば、家計簿のつけ方などは、学んだことをすぐに実践できるので学習意欲も高まるでしょう。

関心はあるけど、学習に割ける時間が少ないという人もいるかと思います。しかし、1日に何時間も動画を見る必要はありません。一度に多くの情報を理解しようとせず、「1日10分でも学習を継続すること」が大切。本サービスには10分前後の動画もありますので、まずは、そういった短編から視聴してください。

 

自分に合ったコースを選んで「効率的」に。

―― 具体的には、どのようなことが学べますか?

投資・運用、家計、ビジネス、資格、教育、ニュースの6コースに関して、用語、制度、時事問題などを学ぶことができます。コースごと、または講師ごとに複数の動画を展開しており、動画を順に視聴していくことで、より深い知識を得られるようになっています。 講師には、士業従事者や株式評論家など、20人以上の専門家が揃っています。現在アップしている約240本の動画に加え、リアルタイム講義「カネスタLIVE」を木・土曜の週2回開催し、チャットで直接講師に質問できる場を設けているのも特徴です。 

金融商品の販売を行う目的ではないため、講師も中立の立場で講義を進めていきます。特定の金融商品を勧めることはなく、お金に関することをフラットに学べるのもポイントですね。

 

公務員の「安定神話」は崩れつつある。

―― 資産形成・運用に関して、公務員が知っておくべきことや注意点は何でしょうか?

共済年金の廃止や定年延長など、公務員を取り巻く経済環境は近年大きく変化しています。公務員の安定神話が崩れつつある今、資産形成・運用は将来の生活を守るための重要な一手といえるでしょう。「つみたてNISA」や「iDeCo」などは制度が広く認知されており、かつ少ない原資で始められることから、公務員からも人気を得ているようですね。ただし、どちらを選ぶにせよ、「運用額と投資先」の選定は自分で行わなければなりません。つみたてNISAならどのファンドを選ぶのか、iDeCoなら拠出金はいくらまでなのか、どのようなポートフォリオにするのか……。これらを決めるために、まずは制度の理解を深める必要があると思います。

さらに資産運用の前提として、定年後の生活に必要なお金と、毎月いくらまでなら運用が可能なのかをあらためて算出することも重要です。老後資金から逆算して資産形成を考え、家計を見直し、必要のない支出を削ってその分を資産運用にまわすなど、自身や家族の状況、「将来望むライフスタイルに沿って柔軟に設計」していきましょう。

 

 

アンケートをもとに聞きました!

仕事に役立てるため、自費で学んでいることは?

FP・資産運用…… 19.7%
動画編集・SNS 12.6% /プログラミング12.6% など
回答者数198人 ※複数回答可 ※FP=ファイナンシャル・プランナー

FP資格取得の利点や学習方法について、元・自治体職員で、公務員専門FPの岩崎さんに話を聞いた。

Q.公務員がFPについて学ぶ利点は?

FPの資格取得試験では、年金や社会保険など、公務員の業務範囲と重複する分野も学びます。また、級では年金や各種手当、住宅ローン、保険、教育資金などについて学べるので、仕事や日常生活に役立つ知識が身につくでしょう。お金について学ぶことは、「生きやすさ」につながる取り組みだと考えます。

Q.効率的に学習するためには?

私は、「テキストを読む」「問題集を解く」「解けない箇所を解説やテキストで確認」「以上を反復」「仕上げに過去問に挑戦」という流れで、全てのFP試験に合格しました。私が運営する、独学のコツをまとめたサイト「FP試験のあるきかた」もお役立てください。

岩崎 大さん
公務員専門 FP事務所代表

1級FP技能士。ブログやYouTubeで、公務員に役立つお金の知識や情報を発信中。

 

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