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異動でモヤモヤ…ありますか?全国の公務員にアンケート!

何かと気忙しい年度末は、多くの公務員にとって気がかりな異動の時期でもある。新天地への異動に心躍らせる人がいる一方、想定外の異動にやりきれない気持ちを抱える人もいることだろう。

そもそも、公務員にはなぜ異動がつきものなのか。異動はどのようにして決まるのか…異動についてはブラックボックスになっていることも多い。そこで本特集では、異動を知り、異動を力にするための記事を公開していく。

第1回目となる今回の記事では、異動の”実態”を知るためにアンケートを実施。「異動のモヤモヤ」や希望通りの異動のためにしていることなどを、全国の公務員に回答いただいた。

【公務員の「異動大全」】

(1)異動でモヤモヤ…ありますか?全国の公務員にアンケート!←今回はココ
(2)人事担当者に聞く、「異動の実態」【前編】
(3)人事担当者に聞く、「異動の実態」【後編】
(4)どんな部署でも自分は活かせる!異動に左右されない”強み”の見つけ方・活かし方【前編】
(5)どんな部署でも自分は活かせる!異動に左右されない”強み”の見つけ方・活かし方【後編】

「納得のいかない異動」の経験は?

アンケートで「納得のいかない異動」の経験がある方に、その詳細を回答いただいた。

「希望の部署にいきたかったのに…」 

・組織内で私以外に知識も経験も持っている職員がいないにも関わらず、その部署に異動させてもらえない。(45歳/男性/課長補佐)

・自分がやりがいを感じる希望する部署で経験を積みたかったが叶わなかった。小規模自治体なので自分の意見ばかり通すことは難しい。(53歳/女性/主査)

「本当は今の部署に残りたかったのに…」

・採用で配属された最初の部署。3年弱苦労して仕事をして、翌年度の仕事のイメージも出来ていて、やっと人員増も勝ち取ったのに、報復人事のような形で異動となった。(35歳/男性/非公開)

・現状の部署でやりがいも感じ、地元や首都圏のプロモーション先や営業先との人脈も構築しており、昇任試験もパスしていたが、違う部署へ昇任異動となり、現状の部署には違う昇任者が配置された。(48歳/女性/課長補佐)

・自己申告書に今の業務にやりがいがあり、できれば引き続きこの業務をしたいと書いて出したのに支所に異動になった(48歳/女性/室長)

「もう少し、個人の適性・事情を加味してもらえたら…」

育休あけの12月に、これから繁忙期となる税務班への異動でした。しかも前任者は病気で求職中で未処理の住民対応が山積み。それから毎日22時まで残業。職員数も少ないので、空いたところにしか復帰できない状況で仕方ないとは思いながらも大変な異動でした。(39歳/女性/主事)

・異動先で必要となるポテンシャルも能力もないのに異動となった。異動前と異動後の仕事が繋がらず、キャリアが構築されていない感じがした。異動前と異動後の業務内容に差がありすぎたのでもう少し段階を踏んだ異動が良かった。(30歳/女性/主事)

他の職員の突然の退職や、トップダウンによる内示当日の異動指示による玉突きで自分の適性に関係なく異動が決まったこと。(49歳/男性/課長代理)

・前職の専門と関連する部署の配属となったが、年数が経つうちに、全く畑違いの部署に異動させられた。(54歳/男性/副参事)

・異動先が、想定していない部署で、自身の適正にも合っていると思えなかった。(36歳/男性/非公開)

異動に納得している人も多い

一方アンケートでは、「異動について納得している・受け入れている」声も多数あった。以下に紹介していく。

・中核市ですが、基本的には人事異動について、希望を聞いたり、反映する人事制度はありません。どこの部署になっても、自分なりに課題意識をもって、事業改善や職場の仲間との仕事のしやすい雰囲気づくりを目指すこと。仕事以外の場でライフワークとなるような活動を実践しながら、時々、庁外活動と庁内の仕事がうまく繋がればラッキーだと思っています。(46歳/男性/主査)

・希望通りの異動はなかなか難しいと思っているので、異動した先でどのように花を咲かせるかを考えるのを優先している。(54歳/男性/課長補佐)

・想定外の部署に異動しても、まずは受け入れて楽しみながら頑張ることで、結果的に「不本意な異動」という感覚をなくせればOK(57歳/女性/部長)

・希望は叶わないもの。どこでも対応できる知識を日頃から身につけておく(48歳/女性/室長)

・与えられた担当業務に向き合って、誠実に職務を遂行している。(42歳/男性/係長)

・自分の役割をきちんと果たすこと。どんな仕事でも、やるべきことはきちんとやる。「自分の特性はもっと華やかな仕事でこそ発揮できる!今の地味な仕事に私は向いていない」などと言わずに、今の役割を全うすること。120のことをやろうとして失敗し80の結果になるより、昨年と全く同じでも地道にしっかり100をこなしてくれた方が、上司も周りもハッピーになれる。(39歳/女性/係長)

異動の希望を叶えるために心がけていることは?

異動の希望を叶えるため、心がけていることは主に以下に分けられた。

・業務で成果を出す

・自分の「強みと希望」を明確にアピールする

・周囲とのコミュニケーションを図る

 

業務で成果を出す

・現在の部署でしっかり成果を出す。(43歳/男性/主査・係長)

希望先の部署と現在の部署がコラボレーションするような業務のアイデアを出し、自ら責任をもって実行する(38歳/男性/課長)

・専門職でありますが、この専門性を発揮することが、組織にとって有効であると感じてもらえるよう心掛けて業務を遂行している。特に専門職であり管理職であることを日々意識して情報収集し、他課と連携したり、上司とのホウレンソウをするようにしている。(51歳/女性/課長補佐)

・そのときそのときの所属での業務を積極的にこなし、信頼関係を築いていくことで、異動の候補となったときに自信をもって推してもらえるように業務に励んでいる。(31歳/男性/主事)

自分の「強みと希望」を明確にアピールする

・異動希望調書に、自分の強みとやりたいことを明記し続けている(32歳/男性/主任)

・人事評価シートにその年頑張ったことを細かく書くようにし、自己申告書をきちんと書いている。(33歳/男性/主任)

・希望職場において何ができるのか、市民目線で何をどう改善していくかのビジョンを明確にしています。(29歳/男性/事務職員)

・現状の職場に残るために、仕事の上で必要な人材であることを伝えて、異動を希望が無いとこを伝え続ける。(58歳/男性/参事)

・人事関係調査票を提出する際に、異動希望先で自分が取り組んでみたいことを記入するようにしています。(49歳/男性/課長補佐)

・身上調書には正直な気持ちを書く。ただし、一方的な希望ではなく、将来、組織に対して自分がどのような貢献ができる人材になりたいか、ビジョンを明確にした上で、そうなるためにこういう経験がしたいから希望する、と筋道たてて希望するようにしている。また、希望が特定分野に偏らないようにしておくのも精神衛生上よい。(30歳/男性/次長)

周囲とのコミュニケーションを図る

・できるだけ、幅広い情報の収集を心がけている。人事考課の際に管理職に自分のやりたいことを話すようにしている。(39歳/女性/主事)

人脈を使ったロビー活動。(48歳/女性/課長補佐)

・常に上司と今後のキャリアを含めて話すように心掛けている。また、人事担当の経験があることから、部下職員に対しても同様に接することを心掛けている。(44歳/男性/係長)

・人事のキャリアシートに書く他、できるだけ色んな人とコミュニケーションを取ってキャリアについて話すようにしている。(44歳/男性/主査・係長)

「公務員の異動」について、改善の希望は?

「公務員の異動」について、こうなったらいいのにという改善の希望は主に以下に分けられた。

・専門的なキャリアを育成できるように

・もっと適性を加味してほしい

・引き継ぎ負担を減らしてほしい

 

専門的なキャリアを育成できるように

・専門性が必要な部署には経験年数の長い職員が必要だと思う。(35歳/男性/非公開)

プロフェッショナルを希望する人には、部署固定もありだと思っています。(31歳/男性/副主任)

・人によっては、専門的に働きたいと思っているので、自分のキャリアパスが具体的にイメージできるようにモデルを提示して、将来を俯瞰できるようになるといいと思います。(51歳/男性/課長)

・一つの職場にいられる年数の基準があるが、適性によっては、それを適用しないスペシャリストの育成を一定数してもいいと思う。(35歳/女性/主事)

専門職制度(部レベルで固定する)を導入して選択できるようになれば!(44歳/男性/非公開)

・管理職より生涯現役でいたいので、できればある程度部局固定の異動がいいと思っています。(35歳/男性/主任)

もっと適性を加味してほしい

・なかなか難しいかもしれませんが、その部署が求めている人材と個人的な希望のマッチングの精度を上げることができれば、組織全体のパフォーマンスも向上するのではないかと思います。(49歳/男性/課長)

・自分の職場は異動希望をとらないので、管理職に話すしかないため、もう少し職員の思いを聞いて欲しい。何年で異動対象とか異動の指針みたいなものもないので、そのあたりをはっきりさせてくれたら、仕事へのアプローチも変わるような気がします。(39歳/女性/主事)

ストレングスファインダーなどを用いて、本人の強みを把握したうえで、AIなどを活用し、適材適所に配置してもらえるとありがたいです。(39歳/男性/参事)

・異動後の部署において、所属長から、自分が持っているどういう経験や能力をどう活用するかという指示がないことが不満。異動自体はやむを得ないとしても、その後のフォローがないことに、マネジメントの欠如を感じている(32歳/男性/主任)

・管理職に昇格する際は、それまで勤務経験のある部署への異動にしてほしいです。(49歳/男性/課長補佐)

引き継ぎ負担を減らしてほしい

・内示が3/25のため、3月上旬には示されると嬉しい(33歳/男性/主任)

・引き継ぎを手抜きしないように異動後の評価に反映させる仕組みを導入してほしいです。(51歳/男性/係長)

・広域自治体なので、人事異動には引っ越しが伴うことが多い。その場合、前任者と対面の引き継ぎができず、未経験の業務に就くとき大変な思いをする。ある市の区役所では、異動者を1カ月ずらして半分ずつ入れ替えることで、業務の引き継ぎを円滑にしていると聞いた。子供の入園・入学手続き等の関係で、家族同伴の引っ越しの場合は難しいかもしれないが、何かの手立てがあればと思う。(39歳/女性/係長)

異動時期と異動先を早めに知りたい。その方が、次の準備と引き継ぎをしっかりできる。(30歳/男性/次長)

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異動に関して、納得して働いている人もいれば、モヤモヤを抱えたまま過ごしている人も少なからずいる。
また、「キャリア育成しづらい」「専門性を加味してほしい」など、人事制度そのものに対する希望も多く聞かれた。

次回からは、地方自治体の現役人事担当への匿名インタビューをお届けする。

※アンケートは公務員限定のオンラインプラットフォーム「オンライン市役所」の協力を得て実施

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