ジチタイワークス

大阪府富田林市

名刺は視野を広げるチャンス、納 翔一郎さんが無料名刺をつくったワケ

「ジチタイワークス無料名刺」をご利用いただいた方の声を聞く新企画を始動!
第1回目は、「地方公務員ブロガー」としても知られる大阪府富田林市の納 翔一郎(なや しょういちろう)さんへインタビュー。ブログを始めたキッカケから、「ジチタイワークス無料名刺」で名刺をつくった感想まで、じっくりお話を伺いました。

文章を書くことが苦手だったからこそ、ブログを始めた

ー 納さんは「地方公務員ブロガー」として知られていますが、そもそもなぜブログを始められたのですか?
納さん:ブログを始めた理由は2つあります。1つ目は、文章を書くことが苦手で、このコンプレックスを放置するわけにはいかないと感じ、文章を書く力をつけたいと思ったから。2つ目は、それまでインプット過多な傾向があったのですが、アウトプットする場所がFacebookなどのSNSの投稿だけだったので、ほかにもアウトプットする場所が欲しいと感じたからです。

ー ブロガーとして活動されている公務員の方は珍しいと思います。
納さん:「地方公務員ブロガー」としては希少価値が高いと思います。ブログの内容は、現役地方公務員や地方公務員志望の学生を主なターゲットに絞ったものにしています。ブログを始めて2年3か月経ちますが、継続のコツは、習慣化と無理をしないことですね。ずっと書き続けていれば、1週間に書ける本数が分かり、空き時間も見えてくるので、その範囲で書いています。

ー 記事を一本一本丁寧に書かれていると感じました。
納さん:実は、書いてすぐにはアップしていないんです。スマホで下書きをしてブログの下書きに入れるまでが1ターン目。その翌週に画像データやリンクを貼り付け、下書きを完成させるまでが2ターン目。そして翌週に公開するまでが3ターン目。1つの記事を2回添削し、3週間かけて公開しています。
ちなみに1週間の目標は、新規記事2本を下書きすること、下書き2本を完成させること、完成した記事2本をアップすることです。これを2年3か月ずっと続けています。

ー ブログを書き続けてきた経験は、仕事にも活きているのでしょうか?
納さん:活きています。文章について上司から指摘を受けることが減りましたし、文章を書く仕事を任せてもらえるようになりました。例えば、昨年は全国に先駆けてnoteの公式アカウント(富田林市公式note)を取得したので、プロモーション担当として市民のインタビュー記事を10本ほど書かせてもらいました。

名刺交換は、視野を広げるチャンスだ

ー 公務員コミュニティや地域コミュニティの運営など、業務以外でも活躍されている納さんは、外部の方と会う機会も多いことと思います。名刺の使用状況を教えてください。
納さん:新型コロナウイルス感染症が拡大する前は年間1000枚以上使用していましたが、コロナ禍の今は年間200~300枚ほどです。

ー そんなに多くの名刺を使われているんですね。
納さん:所属してきた部署が1つの要因になっているとは思います。
年間1000枚を超え始めたのは、大阪府庁へ出向していた2014~2015年です。当時は、大阪府の職員に会う度に名刺を渡していました。また、市町村課において43市町村を取りまとめる仕事をする中で、全市町村の担当部署に行ったり、近隣の都道府県庁の職員に会ったりしていたので、年間1000枚程度は名刺を使用していました。

ー 出向から戻られた後はどうだったのでしょうか?
納さん:都市魅力課で5年間、シティプロモーションと官民連携の仕事をしていた時期は、色々な人に会うことが仕事でした。私は名前を覚えてもらいたかったので、企業や地域事業者だけでなく、市民にも名刺を渡していました。
それに加えて、横のつながりで他の自治体職員にも名刺を渡していたので、平均で年間1000枚以上は使っていたと思います。

ー 部署によっても名刺の使用状況は異なるんですね。
納さん:そう思います。課税課市民税係に所属していたころは、システム業者の方にしか名刺を渡していなかったので、仕事では年間で10枚を使うか使わないかでした。ただ、プライベートな活動は当時もしていたので、合計で年間100枚ほど使っていましたね。

ー たくさんの方と名刺交換されてきたとのことですが、名刺交換のメリットは何だと思われますか?
納さん:名刺交換は1つの要因に過ぎませんが、視野が広がることだと思います。私は、名刺交換により生まれた繋がりを通じて、地方公務員の業界にはない価値観や人脈を民間企業・団体などの外部から得ることで、広い視野で物事を捉えられるようになりました。地方公務員自身が視野を広げることは、自治体全体を俯瞰的に見る力が養われ、業務自体を本質的に考えるきっかけにも繋がるでしょう。その結果、より自治体や地域の活性化に繋がり、最終的には何かしらの形で住民へ還元されていくのではないかと、私は考えています。
また、私の苗字と自治体名の読み方が難しく、富田林市の知名度もまだ低いので、名刺を渡すことで覚えてもらいたいと思っています。実際、名刺交換によって印象が残るので、2回目以降はしっかり覚えていてもらえることが多いです。「人が受ける情報の8割は視覚」と言われていますから、漢字・読みがなセットで、ビジュアル的な記憶を残せる名刺は必需品です。

ー 印象に残っている名刺のエピソードがあれば教えてください。
納さん:かつてお世話になった上司から「名刺1枚で10分語れるようにしなさい」と言われたことがあります。みんなと同じようなデザインでは埋もれてしまうので、名刺デザインの差別化によって話のネタをつくるという考え方です。この考え方は、シティプロモーションや官民連携の仕事をする上で役立ちました。

名刺作成上のストレスから解放されるサービスはありがたい

ー 今回は「ジチタイワークス無料名刺」をご利用いただき、ありがとうございました。ほかにも名刺作成サービスがある中で、なぜ本サービスをご利用いただいたのでしょうか?
納さん:まず、「無料」という点に惹かれました。また、普段ジチタイワークスを読んでいるので、安心してサービスを利用できました。年間100枚の設定も、一般の地方公務員であれば気軽に注文できる量でちょうどいいと思います。

ー 実際に本サービスを利用されていかがでしたか?
納さん:WEBサイト上で直感的に名刺を作成できるのが楽でした。名刺を個人で作成する場合、主にデザイン面で負担に感じることが多いと思うのですが、それを代わりにやってくれるのは嬉しいですね。注文してから届くまでが早い点も、満足度が高かったです。

ー 名刺を作成する上でこだわった点はありますか?
納さん:オモテ面は、自治体名・名前・「SDGs未来都市」のロゴが伝わればいいと思い、徹底的にシンプルにしました。ウラ面は、インパクトを重視して市章だけを載せています。富田林市の市章は、富田林の頭文字「富」を「ト」として、「ト」を3つ重ねて「トミ」と読ませる特徴的なものなので、富田林市のことを覚えてもらいたくてこのようなデザインにしました。

 

ー 最後に、納さんが名刺に対して感じていることを教えてください。
納さん:シティプロモーションは、「担当だけがする仕事だ」と思われがちです。でも、シティプロモーションは誰でも名刺1枚からできます。なぜなら、名刺はコミュニケーションツールだからです。私は、プロモーションの基本は「コミュニケーション」にあると考えています。そのため、地方公務員は、もっと様々な場面で気軽に名刺を活用してほしいですね。

おわりに

今回は、新企画の第1弾として、大阪府富田林市の納翔一郎さんにお話を伺いました。
「シティプロモーションは誰でも名刺1枚からできる」
「名刺はコミュニケーションツール」
というお言葉が非常に印象的でした!「ジチタイワークス無料名刺」をご利用いただいた方の声を聞く企画、次回のインタビューもぜひご覧ください!

プロフィール
大阪府富田林市
産業まちづくり部 商工観光課
納 翔一郎(なや しょういちろう)さん

2010年、富田林市に入庁。総務部課税課市民税係で市民税の賦課、課税証明書発行などの窓口業務を担当。2014年に大阪府庁へ出向し、総務部市町村課行政グループで人事や給与制度、マイナンバー等の業務に携わる。2016年に富田林市市長公室都市魅力課へ戻り、公民連携・シティプロモーションなどに従事。その後、現職。個人で、地方公務員ブロガーやローカルフォトグラファーとして活動をする傍ら、府内の南河内地域を盛り上げる公務員チーム「MIRAI-HUB」の代表を務めるなどの様々な公務員コミュニティや地域コミュニティの運営をするなど、公私にわたり富田林市と公務員の魅力発信と地域活動をしている。

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