今号の誌面に登場した用語や、その関連用語を中心にセレクト。“知っていても、正確に説明するのが難しい”専門用語などを学習&おさらいできるコーナーです。
※ボキャブラーニン:VocabularyとLearningをくっつけた造語
※下記はジチタイワークスVol.13(2021年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ガブテック / Gov Tech
政府(Government)と技術(Technology)を組み合わせた造語。行政が民間企業のテクノロジーを活用し、業務のデジタル化などを進める取り組みのこと。業務をテクノロジーで効率化したり、行政の領域であるサービスをスタートアップ企業が生み出したりすることも指す。
シビックテック / Civic Tech
市民(Civic)と技術(Technology)を組み合わせた造語。生活をより快適・便利にするために、市民や市民団体がITなどのテクノロジーを活用し、行政や地域社会が抱える課題の解決を図る取り組み。市民の地域社会への主体的な参画を促す効果も期待できる。
ニューノーマル / New Normal
新常態・新標準という意味。世界的なネット社会の到来や、コロナ禍のように、社会に大きな変化が起きた場合、その変化が起こる前と同じ姿に戻ることが難しく、新たな常識や生活様式にアップデートされること。あるいは、それが定着すること。
PPP / Public Private Partnership
パブリック・プライベート・パートナーシップ:公共サービスを官民連携で行う手法。民間の経営力や技術、資本を活用することで、サービスの向上や効率化、コスト削減などを図る。
サーマルリサイクル / Thermal Recycle
熱回収・エネルギー回収という意味。廃棄物などを単に焼却するのではなく、焼却処理をする際に発生する熱を、エネルギーとして回収し利用すること。
カーボンニュートラル / Carbon Neutral
地球温暖化の原因となる二酸化炭素(Co2)について、その排出量と吸収量が同じ(プラスマイナスゼロ)である、という概念。大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えないこと。
情報モラル教育
インターネットの普及による情報社会の特性とリスクを理解し、適正な活動を行うために必要な態度や考え方を学習すること。情報社会での行動に責任をもつことや、情報を正しく安全に利用できること、パソコンなどの利用による健康との関わりを理解することなどを含む。
学習指導要領
全国どこの学校でも一定水準が保てるよう文部科学省が定める教育課程の基準。およそ10年に1度改訂され(小学校2020年度~、中学校2021年度~、高等学校2022年度~改訂を実施)、教科書や時間割はこれをもとにつくられる。
NETIS / New Technology Information System
ネティス/ニュー・テクノロジー・インフォメーション・システム:民間企業などにより開発された新技術を活用するため、技術に関する情報を共有および提供することを目的としたデータベースシステム。国土交通省が運営を行っている。
ベンダーロックイン / Vendor Lock-in
特定ベンダーの技術に大きく依存した状態。情報システムなどの中核に特定の企業の製品・サービスを組み込んだ構造にすることで、他社製品への切り替えが困難になること。
BCP / Business Continuity Plan
ビジネス・コンティニュイティ・プラン:事業継続計画。自然災害や事故などの緊急事態下でも、事業を続けられるようにするための計画。中断した場合も早期に再開し、損害を最小化すること目指す。
SaaS / Software as a Service
サース:サービスとしてのソフトウェア。提供者となるサーバー側で稼働させたソフトウェアを、ユーザー側がダウンロードすることなく、ネットワーク経由で必要な機能のみ利用できる仕組み(提供形態)のこと。