ジチタイワークス

愛媛県砥部町

サービス方式を活用した老朽施設の更新事例

取組概要

・老朽化により更新が必要な庁舎及び保健センターの空調設備等について、経済的かつ効率的に取組むために、設計・施工及び維持管理まで含めた一括発注方式(サービス方式(13年間))を活用し、更新するものである。

取組期間

・令和2年度~(サービス提供予定時期は令和3年度~)
※本記事は愛媛県主催の「行革甲子園2020」の応募事例から作成しており、本記事の内容はすべて「行革甲子園」応募時のもので、現在とは異なる場合があります。

背景・目的

・現在の庁舎は、昭和63年4月に、保健センターは、平成元年4月に建設され、改修を重ねながら長寿命化を図ってきたところであるが、空調設備等については、建設当初からの設備であり、老朽化が特に著しい状況で、本体の改修が必要となった。 
また、空調設備等の更新に伴い、地球温暖化対策計画に掲げる、2030 年度までに温室効果ガス排出量を2013(平成25)年度比で40%削減することを目指した「第4次砥部町地球温暖化対策実行計画」に基づき、高効率でCO2排出削減効果の高い機器を選定することとし、照明については、照明のLED化への転換を図ることとなった。
そこで、経済的かつ効率的な方法を検討したところ、設計・施工及び維持管理まで含めた一括発注方式(サービス方式)での機器の更新を行うこととした。

取組の具体的内容

<取組予定>
●機器等の更新
・高効率でCO2排出削減効果の高い機器への転換(高効率空調への更新・デマンド制御等)
・照明のLED化(蛍光灯・誘導灯等)※庁舎は更新済みのため、今回は保健センターのみを更新
・本町に最適な事業者を選定するため、業者の公募を行い、公募のあった業者において、一括発注による入札を実施する。
●省エネ・省CO2の改善
 第4次砥部町地球温暖化対策実行計画に基づく温室効果ガス排出量削減に向けた計画・改善策を策定するため、地球温暖化対策実行計画推進本部を設置している。
 また、令和元年度から、環境連絡会議を設置したことにより、PDCAの核としての機能を有し、全職員一丸となり地球温暖化対策実行計画の目標達成に向けた体制を構築し各種取り組みを行っている。
●スキーム(予定)
・令和2年11月~12月  業者の公募
・令和3年1月     入札・契約
・令和3年2月~3月  空調機器等の発注
・令和3年4月~6月  工事施工
・令和3年7月     サービス提供開始

特徴(独自性・新規性・工夫した点)

・財政的に厳しい状況で、空調設備等の更新を行う必要があり、できる限り財政負担の少ない方法を模索しているなか、設計・施工及び維持管理まで含めた13年間のサービス提供とすることで、経費の平準化・職員の事務負担の軽減等を図ることが出来る。
また、高効率でCO2排出削減効果の高い機器等を導入し、オンデマンド化することで、省エネ・省CO2につながる。
①    経費の平準化(サービス方式)
②    職員の事務負担の軽減
③    工期の短縮(設計・施工、工事監理を含む一括発注)

取組の効果・費用

 サービス方式を導入することで、基本設計や実施設計といった中間業務を省くことができ、設計費や施工管理費等の中間マージンを削減する事が出来る。
 また、維持管理を含むサービス方式とすることで、職員の事務負担の軽減が図れるとともに、概算事業費ベースで10%程度の経費削減にもつながる見込みであり、高効率でCO2排出削減効果の高い機器等に転換することで、2030 年度までに温室効果ガス排出量を2013(平成25)年度比で40%削減の目標達成に近づけられるものと期待している。

取組を進めていく中での課題・問題点(苦労した点)

・なし(今後取り組む予定のため)

今後の予定・構想

取組の具体的内容で記載したスキームのとおり

他団体へのアドバイス

・財政的に厳しい状況下でも、長期契約によるサービス方式とすることで、経費が平準化され、財政負担の軽減が期待できる。

問い合わせ先

愛媛県 砥部町 企画政策課
089-962-7250

 

このページをシェアする
  1. TOP
  2. サービス方式を活用した老朽施設の更新事例