
※下記はジチタイワークスVol.40(2025年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
全国でも珍しい「eスポーツ」と名の付く課を令和2年に新設した群馬県。その取り組みの一つが、eスポーツを切り口に就労支援を行う研修プログラムだ。対象は、就職氷河期世代と、その就職先となり得る県内事業者。オンライン型とオフライン型があり、昨年度は合わせて35人が参加した。オンライン型は1日完結の内容で、eスポーツ関連産業の動向や、自治体・企業による活用事例を学ぶ。一方、オフライン型は全7日間で、eスポーツイベントの企画から運営まで体験できる「マネジメントコース」と、イベント配信に必要なスキルを習得する「配信コース」が用意されている。座学だけでなく実際のイベントでの実務研修もあり、参加者からは“イベントを通じてより深く学べた”という声が寄せられた。
また、「eスポーツ2days」も注目の取り組みだ。学校の枠にとらわれない19歳以下の国内最強チームを決定する「U19eスポーツ選手権」と、実況の頂点を競う「全日本eスポーツ実況王決定戦」を開催。大会を通じて絆が生まれ、実況者の育成にもつながっている。令和7年は、12月20日、21日に決勝戦をGメッセ群馬で実施予定。「eスポーツで群馬県のブランド力向上と地域活性化を図りたい」と竹之内さんは意気込みを見せる。
▲大型商業施設で開催されたeスポーツイベントで実務を経験。
群馬県
産業経済部 戦略セールス局
eスポーツ・クリエイティブ推進課
竹之内 智貴(たけのうち ともき)さん