有事でも心身に活力を届けるゼリー
避難所に身を寄せる高齢者や幼い子どもなどは、通常の備蓄食を食べられない可能性がある。そこで三沢市では、ゼリータイプの食品を高齢者に配布。水が不要で場所を選ばず食べられるため、自治体の備蓄食としても注目されているという。
※下記はジチタイワークスVol.35(2024年12月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
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左から
三沢市
健康福祉部 介護福祉課
副参事 兼 課長補佐
栗原 由起子(くりはら ゆきこ)さん
高齢福祉係長
中尾 幸恵(なかお さちえ)さん
要配慮者への食事支援にも適した手軽に栄養補給できる備蓄用ゼリー。
災害時、避難所には様々な人が身を寄せ、そこで過ごすことになる。口腔機能が弱まり、通常の備蓄食を食べられない高齢者が避難してくるケースもあるだろう。自治体が準備する備蓄品には十分な注意が必要となる。これに配慮したのが、手軽に栄養を補給できる備蓄用ゼリーだ。同市では、これを敬老会の記念品として配布したという。
中尾さんは「当市では毎年9月に敬老会を実施しています。健康測定などのイベントを行うほか、70歳以上の約8,000人を対象に長寿のお祝いで“敬老記念品”を渡しているのです」と話す。令和元年までは弁当を記念品としていたが、余りは廃棄となるため、別のアイデアを模索していたという。
「令和6年度の記念品を決める中で、“余ったとしても市の防災備蓄にできる”という理由で備蓄食品をセットにしようというアイデアが浮かびました」と中尾さん。栗原さんも、「当市は地震の際に津波の影響を受けやすい地域です。防災危機管理課では津波避難の対象者である約4,300人分の備蓄を行っています。しかし、市民自身で備えてもらうことも重要です」と語る。
こうして、廃棄することなく、災害の備えとして有効活用できる備蓄食品を敬老記念品とすることが決定した。
災害時でもアレルギーを気にせず好きなものを口にしてほしい。
記念品の選定にあたっては、一般的な備蓄食品に加え、高齢者に好まれるものを含めたいと考えていたという。「本年度の記念品は、“備蓄食品のセット”というテーマで業者に相談し、カタログから予算に合わせて選定していきました」。選定していく中でセットの一つとして「大正製薬」の「リポビタンゼリー長期保存用」を入れることになった。
「高齢者が好むものは何かと考えたときに、案として同商品が挙がりました。その背景には、“高齢者は栄養ドリンクの風味になじみがある”というイメージがあったためです。この商品を見つけたとき、親しみのあるブランドだったこともあって、セットに入れるという意見が、すぐに一致しました」。
また、アレルギーがある人でも気にせず口にできるアレルゲンフリーであること、ゼリータイプで高齢者にも食べやすい形状であることも決め手だったという。高齢化が進む中で、自治体の防災備蓄食においては、えん下困難者や服用している薬との飲み合わせなど、色々な面で配慮が必要になる。同商品なら、有事の際にそれらを気にせず配布できることも利点だ。
“命をつなぐ”防災備蓄食品に安らぎをプラスできるゼリーを。
記念品を受け取った市民からは思わぬ声が届いた。「このような備蓄食品があることを知らなかったという驚きの声と同時に、“登山や山菜採りなどの携帯食にもよさそう”といった声も聞かれました。カフェインレスなので、幼児や妊婦が気軽に食べられる点も好評です」と話す。6, 200セット用意した記念品のうち、約1カ月で5, 500セットを配布。余りは予定通り市の防災備蓄にまわすという。
高齢者に関わることが多い2人は、高齢者の防災意識に対して不安を覚えていたそうだ。「災害への備えをしっかりとできている人は多くない印象です。防災備蓄が必要であるという意識が高くないのだと思います」。そういった面から、高齢者の防災意識向上への取り組みは今後も継続する構えだ。
また、自治体が備蓄する食料には、ガスや火を使わずに食べられるかだけでなく、多くの人が安全に食べられるかという視点も重要だろう。一般的に、高齢者には水分を多く含むものや、とろみのある食べ物が適しているとされる。その点、慣れ親しんだ味わいのゼリーなら喉を通りやすく、災害時に不足しがちな栄養を補えるのではないだろうか。
備蓄品に適したゼリーのサンプルを先着で贈呈
より多くの人に試してほしいという思いから、問い合わせ自治体にサンプルを贈呈。まずは、その味や食感などを確かめてみては。
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