ジチタイワークス

千葉県勝浦市,熊本県山鹿市

住民のスマートフォンに音声情報配信 防災行政無線をアプリで補完

自治体からの行政情報や災害時の避難情報などが防災行政無線の個別端末機のように住民所有のスマートフォンから勝手 に流れ出す。さらに平時の地域におけるコミュニケーションツールとしても活用できる「Groupair+(グループエアープラス)」。各 自治体の要望に合わせてアプリを開発する、J-WAVE iの水野啓太さんに話を聞いた。
※下記はジチタイワークスVol.3(2018年10月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 [提供] 株式会社J-WAVE i

スマホで簡単に情報の送受信 後から聞けるから聞き逃しナシ

防災行政無線の補完施策などが必要な自治体向けにオリジナルアプリを提供する「Groupair+」というサービスを展開しています。元となったのは弊社が開発した「Groupair」。FMラジオの子会社であることを生かし、音声にBGMやSEをミックスしたメッセージを仲間内でやりとりできるスマートフォンアプリです。

平成26年(2014)年の山鹿市からのお問い合わせがきっかけでこのアプリを自 治体向けに最適化して提供することが決まりました。 特徴は、行政からの音声放送を個人のスマートフォンに配信できること。Androidであれば“ただ置いておくだけ”で音声が鳴り出す戸別受信機のような使い方もできます。外の防災行政無線が聞こえない、そんな時も手元のスマートフォンで聞けて、あとから聞き直すこともできるのです。山鹿市は一部の地域でNTTの「オフトーク通信」を活用してお悔やみなどの地域情報を発信していたのですが、平成27 年(2015)年のサービス終了にあたって代替手段を求めていました。新たに仕組みを作り上げる際に「地域格差なく利用でき、特別な操作なく音声を聞けるシステム」というのが山鹿市の要望でした。

こうして、市からの情報はもちろんのこ と、登録した居住地区(地域、学校区、行 政区)の管理者が発信する地域情報がス マートフォンに届き、いつでも再生できる「やまがメイト」を開発、リリースしました。また、市が権限を与えた団体が情報発信を する「公式グループ」の仕組みがあるため、JAや道の駅など各種地域団体が市民に向けて情報を発信することも可能です。


「やまがメイト」はスマートフォン以外にPC、ガラケーにも対応。

普段も使えるツールだからこそ災害時の情報発信に生きる

平時に必要なさまざまな地域情報が届くことで住民にとって親しみやすいアプリとして定着し、災害時にも多くの方に情報を届けられるツールになると考えます。 実際に、山鹿市では平時の利用に加えて熊本地震の際の自主避難所の告知などにもご活用いただきました。さらに市だけではなく区長さんから抑揚ある声で身近な生活区域の生の情報が届くことも大事なポイントとして機能しています。 そして、それぞれの自治体に合わせて機能を改修できるのも「Groupair+」の長所です。

勝浦市の「かつうらメイト」では防災行政無線の補完のための機能をより強化しています。既存の防災行政メールを送るだけで手間を加えずに、それが自動で合成音声になって住民のスマートフォンから 勝手に流れ出す機能や「音声情報の自動書き起こし」「多言語翻訳」など最先端の仕組みを実施しています。今後は防災行政無線との連携を強化したいと考えています。


防災行政無線の補完機能を備える「かつうらメイト」

スマホを押しつけるのではなく幅広い方に合わせる

また、従来型携帯電話、いわゆるガラ ケーにも対応させているのも弊社サービスの特徴です。多様な機能を搭載しつつも、スマホを押し付けるのではなく様々な端末環境の方に寄り添う形で幅広い方にご利用いただけるサービスを心がけています。その取り組みの延長で携帯端末を持っていない方のために独自の音声受信専用機も試作しました。今後もスマートスピーカーからの利用など、時代に合わせてますます多くの人が使いやすいサービ スに進化させて参ります。


株式会社 J-WAVE i 水野 啓太さん

地域コミュニケーションアプリ 「Groupair+」 悩みに合わせてカスタマイズ!

こんな要望 ありませんか

○防災行政無線の整備に合わせて情報複線化の準備を進めたい
○平時の地域コミュニティ活性化によって、 災害に強いまちづくりを行いたい
○導入するなら防災だけではなく教育、観光、福祉など 様々な課題にアプローチしたい

熊本県山鹿市の場合


山鹿市 情報システム 広報課 宮口賢治さん

市全体の人口比12.5%に「やまがメイト」は利用され、なかでも旧オフトーク利用地区では50%を超える利用率の地区もあります。市が実施する出前講座や地域説明会のほか、地域ボランティアが高齢者に説明されるケースもあり今は地元の連絡網として活用されています。婦人会や自治会の情報共有にも役立つ、生活に欠かせないツールとなっています。

導入事例導入事例

◯オフトーク通信の代替機能がほしい
◯地域ごとの情報格差なくまちづくり目的で普段から使いたい
◯各課でも活用でき情報が集約できるツールとして活用したい

「やまがメイト」
◯市や地縁型コミュニティ(地域、校区、行政区)管理者による地域密着情報配信
◯地域団体(テーマ型コミュニティ)の情報発信によるにぎわいの創出・可視化
◯データ放送連動やゴミ情報発信など多様な展開

千葉県勝浦市の場合


勝浦市 総務課 消防防災係 志村尚輝さん

防災行政無線が聞き取りづらい、という市民の声があり、戸別受信機の代替手段として、スマートフォンに防災行政無線の内容を自動で再生する機能を
希望しました。市外に外出しているときや天候が悪いときでも聞けるため、聞き漏れがなくなった、と好評です。今後は災害時に向け、オフラインでも利用できるハザードマップ機能を考えています。

導入事例

◯防災行政無線の補完機能として活用したい
◯オペレーションの手間を増やしたくない
◯観光対策として多言語にも対応させたい

「かつうらメイト」
◯防災行政無線情報のアプリへの発信
◯既存の防災行政メールとの完全連携、Amazon Pollyを使った合成音声の取り組みも
◯Google Translate活用による音声書き起こし、多言語翻訳


「やまがメイト」「かつうらメイト」の利用画面。各自治体の要望を詰め込んでいる。

「Groupair+」の 3つの機能

1、Information防災行政無線の補完

音声情報や文字情報を平時から配信。自動再生機能とプッシュ通知で住民は受動的に情報を知ることができます。発信者にもスマホやPCで操作が簡単で使いやすく、情報発信の活性化に役立ちます。遠方にいても自分の登録地域の情報が届くため、外出時も安心です。

2、Communication地域をつなぐコミュニケーションツール

地域ごとに管理者が掲示板へ回覧板を掲載したり、イベントやゴミ情報などのスケジュール掲載も可能です。アンケート機能もあり、管轄住民の声を簡単に得られます。Myグループ機能では地域団体グループに参加できる公式グループ機能に加えて一般市民もグループをつくって音声・テキストのやりとりができるので、自主防災組織や婦人会などで普段使いのコミュニ ケーションツールとしてもご利用いただけます。

3、Contents 自治体の情報ポータル としての活用

市民に共有したい情報を伝えるプラットフォームとしても利用可能。ご要望に合わせて防災マップなどの自助を促すコンテンツや、議会放送、観光動画の配信など多様なコンテンツを追加できます。住民の普段使いのアプリに各 種情報を掲載することで、効果的な情報を伝達できます。

募集・キャンペーン

各自治体提供時のアプリの簡易イメージ画面(PPT)を無料で作成中!下記の問い合わせ番号へお電話ください。

お問い合わせ

サービス提供元企業:株式会社J-WAVE i

TEL:03-5770-5311
Groupair Plusサービスページ:https://j-wavei.jp/groupairplus/

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