2019年2月2日(土)~3日(日)、楽天生命パーク宮城(宮城県仙台市)で開催された「エンターテックアイデアソン」。実施に至るまでの経緯と狙いを、仙台市・経済局産業政策部産業振興課成長産業係・佐藤伸洋さんにインタビューした。
※下記はジチタイワークスVol.5(2019年4月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]eiicon company
共感できるストーリーでビジネスと雇用を創出
人口流出の課題を抱えていた仙台市では、IT産業を起点に、地場企業の成長や企業誘致につながる雇用を促したいという思惑がありました。地元で新規事業を創出できれば、雇用が生まれ、産業や観光の活性化につながります。
そうは言っても、単に「IT振興」だけを掲げるのではなく、市のシンボルになる事業を創出したい。自分たちにはない視点を持ち、きちんとストーリーを描ける懐の深いパートナーを探していたところ、縁あってeiiconと出会い、今回の事業が発足しました。
仙台市とeiiconのタッグによりマッチングが生まれ、新規事業が創出される。
点と点を繋いでまちに新たな事業を
オープンイノベーションを根幹としたeiiconが実施する今回の企画は、まさに私たちに最適だと思いました。独自のプラットフォームを通した強い発信力と多数のイベント運営実績、コンセプトメイクのノウハウ、全国に拠点を持つ強いネットワーク力。eiiconの強みはたくさんありますが、一番の決め手となったのは代表の中村さんとの出会いでした。
地方自治体や地元企業活性化への強い思いをお持ちで、スタッフの方々も高いモチベーションを持たれている。実際に、主体的に事業を進めてくださったので、安心して行政としての仕事に集中することができました。
仙台市が2023年までの目標として掲げている「経済成長と社会問題の解決の両立」。楽天野球団と仙台市の課題を解決し、かつ事業者や市民も含めた関係者に良い結果をもたらす事業を創出することが、仙台市のITビジネスエコシステムの構築を目指す『SENDAI X-TECH Innovation Project』の一環として開催された、今回のイベントの狙いでした。
しかしながら、行政の力だけでは限界があります。そのために私たちにできるのは、点(地域)と点(首都圏の企業)がマッチングできる場を設け、新たな面(新事業)をつくること。そして結果として、地域にもっと強い経済基盤が生まれると考えています。仙台市に限らずどの自治体にも、何か必ず魅力的なコンテンツがあるはずです。マーケットの中で企業が成長できる枠組みを生み出し、ビジネスを通して地域の課題を解決していくことが社会の発展につながると信じています。
インタビューに答える仙台市の佐藤さん
登録社数は5000社を突破!日本最大級のプラットフォーム
オープンイノベーションのパートナーを探せる、ビジネスマッチングのためのプラットフォーム「eiicon」の特徴を紹介する。
●オープンイノベーションとは?他社や外部組織などから技術やアイデアを募り、異なる業界・業種の知見を積極的に取り入れてイノベーションを生み出す方法論のこと。
仙台市で開催された最終プレゼンの様子(2019年2月3日)。
新規事業創出ならおまかせ!eiiconの強み
1、日本初かつ日本最大級
総合人材サービス・パーソルホールディングス傘下のeiicon companyが運営する「eiicon」は日本初のビジネスマッチングプラットフォーム。2017年のリリースから約2年間で登録社数約5000社、月間ユーザー14万、企業間の出会いの数は5000回以上と日本最大級に急成長。
2、コーディネート力
クライアントの現状と悩みを徹底的に調査・ヒアリング。抱える課題を発見し、企画からマッチング、ゴール設計までをトータルでコーディネート。新規事業創出に向けてあらゆるサポートができる。企業の大小や団体の属性問わず、悩み・ニーズに合わせたソリューション展開が可能。
3、豊富な実績がある
ローンチから約2年間で成立した事業件数は数百を超える(※2019年3月時点)。宮城県仙台市のほか、島根県松江市など地方自治体が携わった実績も多く持つ。ハンズオンイベント開催やマッチング支援などリアルでのサポートプラン(有料)も用意する。
地域で自走できる仕組みとノウハウを
目まぐるしいスピードで社会が変化・変革を遂げるなか、地域にも新たな価値創出が求められています。しかしながら、自社のリソースだけでは変化に対応するのが難しい。そうした潮流からニーズが高まっているのがオープンイノベーションです。
これまでの5000件以上のつながりを創出してきた私たちには、日本で一番多くのオープンイノベーションの現場を見てきたという自負があります。重要なのは課題の洗い出しと情報の連携です。市場の声を聞きながら、関係者と密にコミュニケーションを取って、それまで何らかの理由でうまくいかなかった/実行できなかった事業でも、一緒に考えて課題解決を目指します。
自治体とのビジネスは、eiiconを構想している段階から視野に入れていました。そもそもの設立背景も地方企業にこそオープンイノベーションが必要だと感じたからであり、地の利に関係なく共創パートナーに出会える世界を創りたいというところからきています。創業から2年。満を持して本格的に地方へ進出するタイミングがやってきたと感じています。
地方で新規事業を創出するにあたり、応援したい企業やエリアを独自の情報や人脈からピックアップできる存在が自治体だと思います。成功体験を導き出し、人のつながりとノウハウを共有して地域が自走できる土壌や文化をつくる。それが私たちの役目だと考えています。
eiicon company代表 Founder 中村亜由子さん
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●新事業を生み出し、地域経済を活性化させたい。
●地元企業をもっと強くしたい。
●地域を代表するような事業を創出したい。
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サービス提供元企業:eiicon company
TEL:03-6670-3273
Email:eiicon-info@persol.co.jp
担当:栗山