※下記はジチタイワークスVol.31(2024年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
男性職員の育児休業取得率100%を8年連続で達成している龍ケ崎市。今では子どもが産まれたら、取得するのが当たり前という風土が醸成されているという。環境整備に向けて取り組みを始めたのは平成22年。当時の市長が率先して取得し、職員にも促したそうだ。
平成24年には育児中の男性職員を対象に、育児への理解と重要性を伝える「IKUMEN★THE男会」を開催。翌年には「IKUMEN★ミーティング」として、育休取得者と情報交換ができる交流の場を設けた。ほかにも育休取得者に相談ができる「育児メンター制度」を開始。これらが功を奏し、平成27年度には取得率100%を達成。今やメンター制度は不要となり、気軽に相談できる環境が整ったという。
▲令和4年に育休を取得した細田 悠介さん。
成果につながった要因は、「地道に一人ひとりに声をかけたことです。所属長と連携を取り、コツコツと意識改革に取り組んだ結果だと思います」と髙阿田さん。取得者である細田さんは、「まわりの職員も協力的で、取得しやすい空気感でした」と振り返る。育休後は、育児の大変さを実感したことから、早く帰るためにもより効率的に仕事を進めることが指針の一つとなったという。コミュニケーションを取りながら職場環境を向上させてきた、同市の次なる取り組みにも注目したい。
龍ケ崎市 総務部 人事行政課
髙阿田 美貴代(たかあだ みきよ)さん