私に力をくれる本
何気なく読んだ本から、勇気をもらえたり、励まされたりすることがあります。このページでは2人の本好き公務員に、テーマに沿った本を1冊選書してもらい、エピソードとともに紹介します。
※下記はジチタイワークスVol.25(2023年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
自分の意見で生きていこう「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ
(ダイヤモンド社)著:ちきりん
紹介者
岩手県北上市 教育委員会 総務課
工藤 暁(くどう あきら)さん
自分の意見を口に出す大切さを学び、実践する勇気をもらっています。
“正解のない問題に答えを出せる”というキャッチフレーズがこの本を手に取ったきっかけです。世の中にある “正解のない問題”を解決するためには、自分の頭で考え、意見を口に出すことが大事だと本から学びました。
今、私は統合する中学校の建設を担当中。様々な問題に対応できる新しい学校をつくるには、関係者全員で意見を出し合うことが必要だと感じます。そういった場面で、勇気をもって自分の意見を伝えられるのも、この本のおかげ。一人ひとりが未来を考え、意見を交わす。そんな地域こそが、“うきうきわくわく”するまちに育つのではないかと思います。
人生を導く 最強の論語
(リベラル社)監修:野村茂夫・安本博
紹介者
愛知県豊橋市 市民病院事務局 医療情報課
中村 弘和(なかむら ひろかず)さん
時代を超えて読み継がれる教えに、背中を押してもらうこともあります。
困ったときには、古典から過去の人の生き方を学び、力をもらえる。この本からは、そんな気づきを得られます。論語といっても、心に響きやすいような言葉に現代語訳されていて、とても読みやすいです。
例えば、「子曰、見義不為、無勇也。」という文は「飛び込む勇気が未来を変える」という超訳に。未知を恐れず、新しい挑戦が自分の殻を破る。時代を超えて、読み継がれるこの教えが力となり、未経験の取り組みへ一歩踏み出せた経験があります。先人の知恵は、現代にも通用する。同じ公務員の皆さんにも、それを役立ててもらえるのではと思います。
ジチタイワークスWEBでも本を紹介中!
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