「読者のコトバ」は、自治体職員の様々な「言葉」を集めるコーナーです。
この「コト場」は、自治体職員が日々の業務や活動している「コト」を発表・共有できる「場」です。読者投稿の中から、編集室が選出したものを随時公開していきます。全国の自治体の皆さんにぜひ共有したい!伝えたい!経験・活動などがあれば、ぜひご投稿ください。
● 投稿者(自治体職員)プロフィール
テーマジャンル : 人事異動・働き方・スキルアップ
ペンネーム : 玉川 幸司さん(30代)
所属部門 :島根県川本町 産業振興課
自治体職員としての成長は、
人事異動後も通用するスキルを身につけること。
自治体職員には人事異動がつきもの。 人事異動により部署が変わると、担当業務も転職レベルで変化します。そのため、人事異動を“知識・スキルのリセット”“ゼロからの再スタート”と捉え、嫌がる方も少なくありません。 そんな方にこそ実践してほしいのが、“人事異動後も通用するスキルを身に付ける”という働き方です。
2022年4月、私は人事異動により部署が変わりました。 担当業務の内容も、転職レベルで変化しています。 ですが、異動によるストレスがほとんどなく、4月1日から新たな業務への取り組みを全力でスタートすることができました。
その理由は、前の部署で“人事異動後も通用するスキルを身に付ける”ことを強く意識しながら働いていたからです。 そう考えて身に付けたスキルは、実際に配置転換されたことで、十分通用することが分かりました。
人事異動により“専門的な知識”がリセットされることは間違いありません。 しかし“どの部署でも通用するスキル”“自治体以外の職場でも活かせるスキル”は、新たな部署へ継承することができます。 継承できるスキルを一つでも多く身に付けることが、自治体職員にとっての成長であることに気づきました。
人事異動後も通用するスキル3選。
私自身も実践して、業務に役立てています。
異動しても通用するスキルとは何か。私がオススメする「3つ」を、ここで紹介させていただきます。
【1:タスク管理】
業務を“見える化”して管理するスキルです。
膨大な量の業務すべてを、頭の中だけで管理することは困難です。場合によっては、業務の期限切れなど、ミスの原因になるでしょう。人事異動の直後で業務に慣れていない時期には、このタスク管理が、なおさら重要なスキルになります。 これを身に付けておけば、発生した業務に“期限と優先順位”を設定できるようになります。また、それらは頭の中ではなく、目に見える形で管理されます。そのため、適切な優先順位で、期限内に業務を完了することが可能になるのです。
【2:時間管理】
より短い時間の中で成果を出し続けるためのスキルです。
限られた時間の中で多くの業務を完了していくためには、時間を意識した働き方が重要となります。 時間管理スキルには、以下のような手法があります。 ぜひ日々の業務の中で、意識的に取り組んでみてください。
① “終わりの時間”を設定する(業務の終わり、打ち合わせの終わりなど)
② 集中力の高い“午前中”に重要度の高い業務に取り組む
③ 業務時間と休憩時間のメリハリをつける
【3:整理整頓】
ものを探す時間を短縮するスキルです。
ビジネスパーソンの誰もが毎日、無意識に使っているムダな時間があります。それが“ものを探す時間”です。 一説によると、ビジネスパーソンは探し物に年間150時間を使うといわれています。時間の使い方としては、非常にもったいないですね。 整理整頓スキルを身に付ければ、もの探しの時間が大幅に短縮されます。すると、その時間は重要な業務に使うことができるのです。 整理整頓は、誰もが明日から取組める“業務効率化”といえるのではないでしょうか。