教育現場では時間外労働をせざるを得ないケースが頻発している。その一つが「採点業務」だ。しかし、とあるツールを使って業務効率化に成功した教員がいる。さいたま市立大宮北高等学校の教員・田村 守行さんに話を聞いた。
※下記はジチタイワークス教育・ICT号(2019年10月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]スキャネット株式会社
教員の約3割が感じる採点業務の負担
2018(平成30)年、文部科学省が調査した「教員勤務実態調査(全国の小学校400校、中学校400校に勤務する教員が対象)」の集計(速報値)によると、時間外労働が月80時間を超える教員の割合が小学校教員で約33.5%、中学校教員は約57.6%であることがわかった。さらに、最も負担が大きいと感じている業務に関しては、全体の3割を占める教員がテストの採点などを含む「成績処理」と答えている。
多くの教員は時間外労働をしなければ採点まで終えることができないのが現状なのだ。国および自治体が教員の働き方改革を考えるうえで、この課題をクリアすることは重要だ。
「デジらく採点2」で目指せ! 働き方改革
そんな教員の悩みを改善すべく、スキャネット株式会社が開発したのが「デジらく採点2」だ。現在、多くの教育現場で導入されているこの採点ツールは、解答用紙を作成し、生徒たちがテストを終えた後、回収した解答用紙をスキャナで読み込み、パソコン上で採点。結果はデータ化し自動集計されるので、成績処理の作業が格段と楽になる。
業務効率化が生み出す教師と生徒、相互の幸せ
実際に導入している、さいたま市立大宮北高等学校の教員・田村 守行さんは話す。「採点は非常に気を遣います。1クラス40人いれば、どんなに早くても2時間はかかる。でも、デジらく採点2を使うようになってからは1時間に短縮できました」。同じ問題を一覧で表示できるため、最終チェックの際に生徒の解答をひと目で確認できる点や採点結果をもとに成績表まで作成できる点も気に入っているという。「合計点数も今までは手動で計算していましたが、これを使えばほんの数秒で終わります。採点ミスもなくなるため、ストレスも軽減されましたし、採点に割いていた時間を生徒のために使えるようになったのが何よりの収穫ですね」。
現在、田村さんの周りでは4人の教員が利用中だ。「デジタル採点という言葉を聞くと難しいと思いがちですが、実際に使ってみると手軽さと効率化に驚くはずです」と、田村さん。教員が自由に使える時間ができ、生徒との交流の場が増えれば相互の幸せにつながる。まさにこれこそがスキャネット株式会社が理想とする教育の未来なのだ。
さいたま市立大宮北高等学校の田村 守行さん
採点・集計を自動で!「デジらく採点2」で教育現場が変わる!?
記述式テスト採点用のソフトウェア「デジらく採点2」。答案用紙をスキャナで読み取るだけで、小テストや定期試験、入学試験まで、すべてのテストを自動&ラクに採点することが可能だ。
「デジらく採点2」による採点の流れ
01 解答用紙を作成する
ワードやエクセルなどで解答欄を作成し、紙に印刷。
あわせて正解を印刷した模範解答を1枚作成すれば、あとは設問ごとに得点などの情報を登録するだけ。
02 答案の読み取り
テスト終了後、生徒から回収した解答用紙をスキャナで読み取る。JPEGカラー形式で保存ができる小型のスキャナや複合機があればすぐに利用可能だ。
03 採 点
採点パターンは大きくわけて3つ。同じ設問をまとめて採点する「〇×△方式」、記述式で部分点が必要な設問に使う「加点・減点方式」、設問または解答用紙ごとに採点担当者をわけられる「分散採点」(サブライセンスの購入とネットワークでのフォルダ共有が必須)だ。加点・減点方式では加点理由・減点理由の設定もできる。
04 採点結果出力
設問ごとの正誤・得点・合計得点・手書き添削が表示された解答用紙をPDFファイルで出力できる。個人成績表や問題別正答率などの分析資料の出力(有料オプション)も可能だ。
4つの特徴
① 導入コスト
導入費用は他社と比較して安価。ソフトは誰でも無料でダウンロードができ、専用のシートを必要枚数購入するだけ。またニーズに合わせ、従来通りの普通紙に印刷して作成できる、普通紙対応版もある。
② ぶれない採点基準
同じ設問を串刺しで採点できるため、採点ミスが発生しにくい。さらに付箋機能もついているので気になる解答をあとから見直しやすい。
③ Google Classroom※との連携
教員がパソコンを使って試験問題を採点したあと、従来は答案用紙を印刷して生徒に返していたが、連携することでGoogle Classroom上で一括返却できる。
※Googleが提供する教育向けのサービス。生徒を登録することで、 課題の配布などのやりとりが一カ所で済ませられる。
※オプション機能として、別途専用ライセンスキーの購入が必要です。
④ 分散採点機能
複数名で手分けをして採点が可能なため、大規模な試験の際も採点処理を効率化。複数の採点結果を比較・照合もできる。
※オプション機能として、別途専用ライセンスキーの購入が必要です。
1年間無料体験キャンペーン
「ジチタイワークスを見た」とお問い合わせいただいた自治体に限り、本ページで掲載した「デジらく採点2」のシート1箱(1000枚入り)と年間ライセンスキーを無料進呈。
申込期限:令和2(2020)年3月31日まで
お問い合わせ
サービス提供元企業:スキャネット株式会社
TEL:03-4582-3933
住所:東京本社 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2 スキャネットビル
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