情報セキュリティの強化や働き方改革を目指し、業務PCのシンクライアント化を検討する自治体が増えている。ただし導入に当たっては、コスト面をはじめ複数の課題があるため、断念するケースも少なくはないようだ。
そんな中で、「アセンテック」が提供する“仮想デスクトップ”関連製品に対する問い合わせ・相談件数が増えているという。
※下記はジチタイワークスVol.14(2021年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]アセンテック株式会社
様々なメリットがあるものの課題もあるシンクライアント化。
シンクライアントは、個々の業務用端末に必要最小限の機能だけを持たせ、データの処理を全てサーバー側で行う仕組みのことだ。職員が使用する業務用端末にはデータが残らないため、情報漏えいリスクを大幅に低減できるほか、データはサーバー側で一括管理するので、災害発生時のBCP対策としても効果的。テレワークにも適しているため、緊急事態宣言下、政府が“出勤者7割減”を推奨し始めた頃から、職場PCのシンクライアント化を本格的に検討する自治体が増えているという。
ただし、高性能サーバーとシンクライアント用ソフト購入など、導入時に相応のコストが必要となるほか、システム構築・設定のための手間暇と、それに伴う作業期間、導入後のメンテナンスなど、コスト以外の課題も少なくない。「その点、当社が提供する『DellWyse(ワイズ)シンクライアント』と『リモートPCアレイ』は、シンクライアントの中でも自治体や企業での導入実績が多いVDI(仮想デスクトップ)方式に特化した製品です。シンクライアント化のハードルを大幅に下げることができます」と植田さん。
VDIに特化した独自OSを採用、設定不要で起動もスピーディ。
VDI※1方式とは、サーバーに集約した複数台分の仮想必要となり、端末を1台ずつセットアップしなければならない。しかし、同社が提供する「Dell Wyseシンクライアント」は、VDI方式に特化した独自OSを搭載しており、面倒な個別設定は不要。OSを含めデバイス全体がシンプルかつコンパクトな設計なので、起動も接続処理も非常に速いという。
「この独自OSは、一般的に知られているWindowsなどのOSとは異なり、サーバーに接続しなければ動きません。そのため、外部からデータを改ざんされる恐れが少ないのが強みです。サーバー側で全端末を一元管理できるので、OSのアップデートなど、導入後の管理も手軽です」。サーバーの準備さえ整っていれば、箱から出してすぐに使い始められるスピーディさ、稼働後の安定性が、複数の導入自治体から喜ばれているという。
※1 Virtual Desktop Infrastructureの略。デスクトップを仮想化すること。
“仮想”ではなく物理PCで、仮想デスクトップ環境をつくる。
一般的なVDI環境では、サーバーに集約したリソースを仮想PCで共同利用することになるため、数台がCPU負荷の大きい作業を行うと、その他の端末の処理速度が落ちるという課題がある。その課題を克服したのが、同社が独自開発した「リモートPCアレイ」だ。この製品は、1つのケースに20~30台分の極小PCカートリッジを並べて搭載した、いうなれば“PCの集合体”。「仮想デスクトップ環境を、“仮想”ではなく物理PCで生み出すので、通常PCを1人1台ずつ使用しているのと同じ作業効率が実現できます。VDI製品の開発を約20年間も続けてきた、当社のノウハウを注ぎ込んだ製品なのです」と松浦さんは胸を張る。
ケース内に並ぶPCカートリッジはそれぞれ独立して機能しているので、通常のVDIのようなハイパーバイザー※2を構築する必要がなく、使用開始までの手間や導入後のメンテナンスも、通常PCと大差ないという。「当社のソリューションをより多くの自治体に知っていただき、安全で効率的なテレワーク環境が広がることで行政サービスの向上につながれば、非常に喜ばしいことです」。
※2 VDI用のサーバーを仮想化させ、管理するためのソフトウェア
アセンテック
左:取締役 副社長
松浦 崇(まつうら たかし)さん
右:第一技術本部第三システムサービス部 部長
植田 誠(うえだ まこと)さん
シンクライアント化ニーズの高まりにシンプルなシステム構成で応える。
2つの製品の強みと導入メリット
〔Dell Wyseシンクライアント〕
1.高いセキュリティ
Dell 独自開発の「Dell Wyse ThinOS」では、API※3が非公開なためOSの改変やウイルス、マルウェア等からの攻撃にさらされることがない。端末にデータを持つ領域がないため、たとえ端末が紛失や盗難にあっても情報漏えいのセキュリティリスクはなく、高い安全性を実現できる。
※3 ソフトウェア同士をつなげるインターフェース
2.起動がスピーディで面倒な設定もなし
起動が早く、接続先へも高速で、必要な設定情報はクラウド等の管理サーバーから配信。端末ごとの個別設定が不要なので、管理コストの削減にもつながる。
3.様々なモデルから選択可能
モニターと組み合わせるデスクトップモデル、モニター一体型モデル、ノートPC型モデル、さらに、タブレット的に使えることで人気が高まっているChromebookモデルもラインナップ。端末の使用状況に応じて選択できる。使用端末数や支局・支所数が多い自治体の場合、リモートPCアレイと組み合わせることによって、より高い業務効率を実現することも可能だ。
〔リモートPCアレイ〕
アセンテックとAtrust Computerが共同開発したリモートPCアレイは、通常のVDIのような複雑な構成の環境を構築する必要がなく、そのライセンスフィーも必要ないので、その点でもコスト削減につながる。複数種の業務をRPA化するため、数十台のPCを部屋に並べていた企業が、“PCの集合体”であるリモートPCアレイの導入で大幅な省スペースを実現した事例もあるという。
安心のテクニカルサポート体制
仮想デスクトップ専業ベンダーとして20年以上の経験を持つアセンテックには、数多くの仮想デスクトップ関連技術情報が蓄積されている。また、同社はDell Wyseシンクライアントが日本に上陸した段階から一次代理店として同製品を取り扱っている。リモートPCアレイなど共同開発製品も手がける、あらゆるノウハウを持つエンジニアたちが、様々な問い合わせに対応。
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