市内5団体で協力して県下最大規模の公衆無線LAN事業「Shizuoka Wi-Fi Paradise」を立ち上げ、文字通り静岡を「Wi-Fi天国」にしようと取り組んでいる前・静岡市ICT推進課(現・牧之原市 教育総務課)渡辺雅彦さんに話を聞きました。
※下記はジチタイワークス観光・インバウンド号(2019年5月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供] エレコム株式会社
Wi-Fi環境の整備は、インバウンド客へのおもてなし
国内外からの観光客数も増加傾向にある観光都市・静岡市。世界からの来訪者を迎えるにあたり、公衆無線LANの整備は喫緊の課題でした。
「平成25(2013)年に商工会議所から街中にWi-Fiの整備をしてほしいという要望を受けたのが全ての始まりです。羽田空港や中部国際空港を経由して訪れてくれる方のみならず、そのころから富士山静岡空港への国際線の就航も活発になり、まちを訪れる外国人の数が急増したのです。そこで市ではまず、彼らの訪日時の悩みを調査し、Wi-Fi環境の整備が足りていないことに至りました。そしてどのように整備する方法があるのかを協議、模索したのです」と渡辺さん。
当然、市が独自に整備をする方法も考えましたが、莫大な費用が試算されました。加えて、事後の維持費も考慮すると、とても現実的とは思えなかったそう。「そこで民間の力をお借りしようと、方向転換したのです」。
市の財政負担を抑え、運営もおまかせ「民間活力を導入し、公衆無線LANを官民連携して静岡市内各所に整備することを目的に民間整備事業者を募集したところ、エレコム株式会社を始めとする4社と協力することになりました」。
各社奮闘の結果、平成28(2016)年にはアクセスポイントが300カ所を超え、静岡市は文字通りの「Wi-Fi天国」へと変身。「官民連携により市の財政負担は大幅に抑えられました。当初はWi-Fiの整備は自前でするしかないと考えていましたが、視点を変えることができて良かったと思っています」。
インバウンドには安心した観光を、住民には便利さを。
「Wi- Fi整備はインバウンド向けの観光事業に思われる向きもありますが、災害時につながりにくくなる電話回線の代わりを務めてくれるなど、住民の方への防災支援的役割もあります。観光、防災の両面で整備は不可欠と言えるでしょう」。
加えて地域住民の利便性の向上にも、もちろんつながります。訪日観光客にも地元住人にも、市内全ての人にメリットがあるのです。「今後はネットにつながるのみならず、さらにSNS認証が可能になるなど、より便利な環境構築につなげていきたいですね」。
前・静岡市ICT推進課・渡辺雅彦さん
Wi-Fiサービス事業者を、どのような観点で選ぶか?
ひとくちにWi-Fi環境の整備といっても、サービス事業者ごとにさまざまな利点を有しています。ここでは、静岡市が導入した「エレコム」の例をあげて、選ばれる事業者のサービス内容はどのようなものなのか、詳しくみていきましょう。
安定した接続・サポート
○専門スタッフがクラウド上から管理サポートをしているため、現場の知識がなくても安心して運用できます。
○繋がりにくいなどの問題が発生した場合も専門スタッフがクラウドから適切な対応を行うため安心。
迅速なスタートが低コストで
○通常の無線LAN導入時にかかるコストを大幅にカット。
○簡単工事で、すぐに無線LAN環境の構築が可能。
NEW! OpenID(SNS)認証 : 属性データを取得してマーケティングに活用
エレコムからのお知らせ
施設のWi-Fi 化をご提案しております
公衆向けサービスは不要だが、Wi-Fi は導入したいというときも、設置工事含めエレコムが対応します。
繋がったその後が大事!
ただ公衆無線LANを提供するだけではなく、その接続情報を自治体様を始めとしたお客様にも手軽に活用頂くことはできないか、というところから開発されたサービスがOpenI D(SNS)認証です。
今後も増加が予測されるインバウンド観光客に対して、公衆無線LANは必須のインフラとなってくると思いますのでお役に立てるところがあれば幸いです。
エレコム株式会社 商品開発部 密岡正樹さん
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