今号の誌面に登場した用語や、その関連用語を中心にセレクト。“知っていても、正確に説明するのが難しい”専門用語などを学習&おさらいできるコーナーです。
※ボキャブラーニン:VocabularyとLearningをくっつけた造語
※下記はジチタイワークスVol.11(2020年9月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
テレワーク / telework
[tele=離れたところ]と[work=働く]を組み合わせた造語で、場所にとらわれない働き方。在宅勤務、テレワーク用施設などでの勤務、移動先・移動中での勤務(モバイルワーク)が含まれる。
サテライトオフィス / satellite office
自治体の庁舎・本部、企業本社などから離れたところにある勤務施設のこと。名称は“惑星(本拠地)のまわりにある衛星(サテライト)”に由来。地方の人材採用や移動時間削減などのメリットがある。
BYOD / Bring Your Own Device
ブリング・ユア・オウン・デバイス:スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど個人所有のデバイスを持ち込み、それを用いて業務を行うこと。これに関連する用語としてBYOA(下記)がある。
BYOA / Bring Your Own Application
ブリング・ユア・オウン・アプリケーション:個人利用のアプリケーションやウェブサービスを業務でも活用すること。業務効率が上がるメリットはあるが、情報セキュリティ面において注意を要する。
三層の構え(三層分離) ※令和2年7月現在
総務省が平成27年に提言した自治体情報セキュリティ対策で、庁内ネットワークを①マイナンバー利用事務系②LGWAN系③インターネット系の三つに分離すること。現在※、見直しが進められている。
GIGAスクール構想 / Global and Innovation Gateway for All
グローバル・アンド・イノベーション・ゲートウェイ・フォー・オール:児童生徒に対し1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備。誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力を育成できる教育ICT環境を実現すること。
国家戦略特区 / National Strategic Special Zones
“世界で一番ビジネスをしやすい環境”をつくることを目的に、地域や分野を限定することで、大胆な規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う規制改革制度のこと。
EMS / Energy Management System
エネルギー・マネジメント・システム:ICTを活用して電気、ガスなどのエネルギー使用状況を把握し、説備等における最適な運用・管理を行うシステム。これにより省エネや使用機器の効率化を図る。
MaaS / Mobility as a Service
マース/モビリティ・アズ・ア・サービス:ICTを活用して交通情報をクラウド化し、バス、電車、タクシーなどマイカー以外の交通手段による移動をシームレスにつなぐ概念。効率的かつ便利な移動を促す。
マイナポイント事業
まずマイナンバーカードを取得し、カードを使って予約・申し込みを行う。その後、選んだキャッシュレス決済サービスでチャージや買い物をすると利用金額の25%分のポイントがもらえる仕組み。
FAQデータベース / Frequently Asked Questions
エフ・エー・キュー:FAQは“よくある質問”のこと。多くの人が疑問に感じそうな内容を先読みし、質問形式でまとめたもの。FAQデータベースは、それを収集・管理するもの。
チャットボット / Chatbot
[Chat=対話]と[Bot=ロボット]を組み合わせた造語。テキストや音声を通じて自動的に対話するプログラムのこと。問いかけに対し、あらかじめ入力された選択肢から返答する“人工無脳”型。
AIチャットボット / Artificial Intelligence Chatbot
アーティフィシャル・インテリジェンス・チャットボット:人工無脳型のチャットボットに対し、[AI=人工知能]を搭載した高性能型。対話のログデータを大量に蓄積することでAIが学習し、返答の精度を高めることができる。
API / Application Programming Interface
アプリケーション・プログラミング・インターフェイス:あるソフトウェアの汎用性の高い機能を、第三者と共有し活用できるようにする(外部連携できるようにする)仕様・仕組みのこと。