ジチタイワークス増刊号「感謝劇場」とは?
行政マガジン編集室が、事例紹介を中心とした通常号とは趣の異なる「増刊号」をつくりました。
「感謝・ありがとう」をコンセプトにした、その名も「感謝劇場」。略して、カンゲキ号です!
公務員の誰もが主人公になり得る、様々な視点での「ありがとうのドラマ」を取材し、紹介しています。
※下記はジチタイワークス 感謝劇場号(2024年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
●本から元気をもらうことってありますよね。このページでは、公務員である読者の皆さんにアンケートで聞いた「読んでよかった本」を、感謝のコメントとともに紹介します。
公務員の仕事は社会を変える
厚生労働事務次官を務めた著者が、自らの経験を踏まえ、公務員の醍醐味を伝える。一見地味なようでも、長い目で見れば人の意識を変え、社会全体を変革する。そんな公務員の仕事のやりがいを語る。
この本を選んだ人 |
公務員という仕事を選択してよかったと思わせてくれる
私がこの本と出合ったのは、地方公務員歴30年を過ぎた頃。とある出来事から心も体もすり減り、それを誰にも言えなかった時期がありました。そんな心を落ち着かせたくて、あれこれと本を読みあさる日々。公務員って、何だろうと自問する中、書店で偶然にもこのタイトルを見つけ、これは私のための本だと感じたのです。
著者の村木さんといえば、郵政不正事件で大変な目に遭いながらも、厚生労働事務次官まで務め上げた著名人。地方公務員の私とは立場が違うかも、と思いつつ読みはじめると、「公務員という仕事はとてもおもしろく、また、世の中の役に立つ、価値のある仕事です。そして、それを通じて自分自身が大いに成長できる仕事でもあります」という一節に、ハッとさせられました。
誰しも公務員卒業の日は、やってきます。過ごす月日が限られているなら、公務員という仕事を通じてもっと前進しようと、気を取り直すことができました。改めて、この仕事を選択してよかったのだと、私を励ましてくれるありがたい一冊です。
この本を読んだのは、大学院への進学を決意し、拙著の刊行を進めていた頃でもありました。私が行動を起こしたのは、なぜ、日本の公務職場では男女共同参画が進まないのかと、疑問に思ったからでした。本を読むと、村木さんが日本の女性のために必死で闘ってくださっていたことがよく分かり、とても勇気づけられます。
特に強調されているのは、「法律や制度ができると、時間はかかるけれども人々の意識が変わり、社会も変わっていく」ということ。これを自治体に置き換えると、条例や各種計画などに当てはめられ、地方公務員の私も頑張らなくてはと前向きになれます。
本を選んでくれた吉川さんは、自著も2冊出版。そこで、異動のタイミングでオススメの 一冊を紹介してもらった。
課長になりたいという願いがかなった人、課長になりたくないのになった人、どちらにしても何かと苦労が多く、孤独を感じるのが課長の現実。チーム〇〇課をどうつくるかで、課長ライフが劇的に変わる!議会も苦情も怖くない!居心地よく課長という仕事を楽しんでいただきたいと思って書きました。
●このほかにも、読者おすすめの本の情報が寄せられました!※PN=読者アンケート時のペンネーム(以下同)
まずは、自分の変革から
人が生きていく上で身に付けるべき「人間関係の30原則」について、実践例を交えながら説得力豊かに解き明かす。人の心を突き動かすために必要な信頼の築き方とは、人との関わり方とは何かを解説する。自己啓発書の原点となった歴史的ベストセラー。
PN/トランキーロさん
謙虚さとまわりの人へ感謝することの大切さを学びました。
PN/寝屋川次郎さん
人とよりよい関係を築くためのコミュニケーションの原理原則が網羅された名著。
自分を磨くために働く
何があっても、自分を捨てるな。とことん自分を大切にしなさい。過酷な運命を引き受けながら社長にのぼりつめたビジネスマンの父が教える、どんなときでも強く生きる知恵。仕事と人生に悩んだときに、心の支えになってくれる内容。
PN/かずさん
特に若い方にオススメです。上司の悪口を言う前に、自問自答してみてほしいという一節は、読むと涙が出ます。
今こそ、自分の人生を生きよう
誰もが100年生き得る時代をどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育て、人生の全てにおいて今までの常識が変わる。そんな時代の最大のテーマは、自分自身の人生をどう生きたいかということ。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブルになる一冊。
PN/ぐっつぁんさん
人生100年時代。その中で、マルチステージを生き抜くためには、公務員を60歳で定年退職した後にセカンドキャリアが待っているという考えではなく、常に学びやネットワークを広げていくことが必要だということ。それを再認識できた。
脱力系霞ヶ関コメディー
財務省にまぐれでキャリア入省した主人公は、エリートコースの主計局総務課に配属される。同期や先輩、様々な人と出会いながら、仕事に奔走。日本の官僚制度の実態を面白く、分かりやすく描く。
PN/ぴろさん
公務員への転職を考えているときに本屋で見つけて、モチベーションを上げていた記憶があります。
読むと図書館に行きたくなる
小学生ぶりに図書館を訪れたヤンキーの主人公は、とあるきっかけから図書館でアルバイトをすることになる。図書館に訪れる個性豊かな利用者とのエピソード、そこで起こる様々なトラブルをもとに、図書館の仕事の裏側が軽快に描かれる。
PN/まひろんさん
図書館お仕事漫画。ガチガチの公務員話ではなく、「こういう市民、いるな~!」という公務員あるある話も描かれており、軽く読めるところがいいです。「明日の公務も頑張ろう」と、決して気張らずに軽く思えるので感謝(笑)