ジチタイワークス

東京都中野区,群馬県

【国内 憧れの職場】魅力あふれる庁舎を編集室が突撃取材


ジチタイワークス「公務員ライフを楽しむためのバラエティ増刊号」とは?
社会の難題に立ち向かう公務員の皆さんに、ちょっとした安らぎの時間を提供したい。
そこで今回は、編集室に「公務員のためのバラエティ班」を臨時創設!
疲れたココロとアタマを休めながらも、公務員ライフを少し楽しく、豊かに感じられる……
そんな多彩なコンテンツをお届けします。


※下記はジチタイワークス バラエティ増刊号(2025年1月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

最近では自治体の庁舎にも、ドラマで見るようなキレイなオフィスが増えているらしい。そこで編集室が現地へ突撃!働き方やモチベーションも変わりそうな、魅力あふれる庁舎を取材した。

 

高層33階建ての群馬県庁。令和2年からフロアごとに順次改修を進めている。

デジタルトランスフォーメーション課
阿久津 陽子(あくつ ようこ)さん

 
フロア改修は当課から始まり、令和5年度末にさらにバージョンアップして現在の形になりました。チャレンジングで自由な雰囲気の職場です。

フロアごとに進むオフィス改革のトップバッター

―明るくて緑が多く、まるでベンチャー企業のようですね!

ありがとうございます!東から西に進むにつれて、コミュニケーションを高めるような、グラデーションのある配置なんです。東側が一人席の集中ブース、中間には打ち合わせ用のファミレス席・ソファ席、一番西側は階段状のベンチになっています。予約制の会議室もあり、用途に応じて使い分けています。

―フロア内に変化があって新鮮ですね。誰が考えたのですか?

民間のオフィスを視察し、働きやすいレイアウトを自分たちで考えました。一番のこだわりはカフェブースです!気軽に立ち寄ってコミュニケーションできる場所があるといいなと思い、職員の持ち寄りで、共有のコーヒーマシンやお菓子を置いています。

「腰が痛いので立ってる方がラクなんですよね」とカフェブースで立ったまま仕事をする人も(左)。西側スペースには、カラフルなクッションを配した階段状のベンチとホワイトボードがあり、打ち合わせやプレゼンもできる(右)。

―フリーアドレスにした感想は。

壁がなくなり、フロアが見渡せるようになったことで、雰囲気が全然違いますね。当初は完全なフリーアドレスも検討しましたが、結局、仕事のベースとなるのはチームや係なので、まとまって座りたいなら、それでよしとしています。密に連携する業務では近くに座り、それ以外のときは集中できる場所に座るなど、柔軟に動ける点が、非常に便利です。

また、このフロアでは部長室をなくし、上長の席もつくっていません。全員が好きな場所に座るスタイルとなり、話しやすくなりました。

32階の展望フロアを改修してつくられた官民共創スペース「ネツゲン」の打ち合わせブース(左)。明るい人工芝の広場とキッチンがある31階の交流スペース「ギンガム」(右)。職員はいずれも利用可能。

―働き方は変わりましたか?

フリーアドレスと同時にペーパーレスも進めています。全庁的に電子決裁となりましたし、紙を使うことはほとんどありません。パソコンがあれば、どこでも仕事ができるようになりました。

また、原則として内線電話を減らし、連絡にはチャット活用を推進しています。外線はまだありますが、内線が減るだけでも、かなり静かになりました。このフロアをモデルオフィスとして、さらに新しいことに取り組んでいきたいですね。

 


 




 


 

新区役所整備課 新区役所整備係長
小川 大介(おがわ だいすけ)さん

 
令和6年5月の開庁以来、全国の自治体など、多くの視察を受け入れています。徹底的なペーパーレスを行い、今までにない新しい働き方に取り組んでいます!

ワークスタイル改革を加速させる次世代の新庁舎

―こちらの部屋で働く全員が「部長」なんですね!驚きです。

これからの時代、組織の風通しをよくして、各部が連携して迅速かつ柔軟に課題に対応していく必要があります。そのために、組織の中心となる部長の働き方を大きく変える改革に挑戦しました。

改革では、部長の専用個室を取りやめたんです。民間企業の合同役員室などを参考に合同部長室とし、名称を「政策協議BASE(N-BASE)」としました。「中野区の政策発信拠点」という意味を込めています。部長級の14人がフリーアドレスで働き、必要に応じて区長や副区長もここで打ち合わせに参加します。

―職員が相談したいときは?

部長は現場にも行きますよ。そこでも職員と同じく、空いている席を探して座ります。また、チャットで相談もできますし、N-BASEの隣には職員と打ち合わせをする個室もあります。

―部長室だけでなく、建物全体が機能的に考えられていますね。

セキュリティの観点からも、職員と来庁者のエリアを明確に分けました。執務エリア中央に吹き抜けの職員専用階段があり、気軽に各階を行き来できます。住民窓口業務を集中させた2・3階を除き、基本的には窓口をフロアの1カ所に集約し、各課で共用としました。全庁共通発券機を置き、案内人が用件を聞いて担当課を呼び出します。職員がパソコンを持って窓口に来る流れです。

―フロアがとても静かです。

課内フリーアドレスのため固定電話をなくし、庁舎の交換機とチームスを連動させました。パソコンの画面に通知があり、ヘッドセットやイヤホンマイクで応答するので、電話が鳴らないんです。

PCとサブモニター、ヘッドセット、モバイルバッグも全員に支給。机に引き出し類はなく、椅子にはジャケットハンガーが付いている。

―他自治体へメッセージを。

今回の建て替えは、単なる引っ越しではなく、働き方がガラリと変わるものです。ほかにも様々な取り組みを行っていますので、ぜひ中野区新庁舎にお越しください!

 

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