ジチタイワークス「公務員ライフを楽しむためのバラエティ増刊号」とは？
社会の難題に立ち向かう公務員の皆さんに、ちょっとした安らぎの時間を提供したい。
そこで今回は、編集室に「公務員のためのバラエティ班」を臨時創設！
疲れたココロとアタマを休めながらも、公務員ライフを少し楽しく、豊かに感じられる……
そんな多彩なコンテンツをお届けします。
※下記はジチタイワークス バラエティ増刊号（2025年1月発行）から抜粋し、記事は取材時のものです。
業務が忙しい日々の中でも、大切にしたい自分の時間。仕事と両立させるため、時間の使い方に悩むこともあるのでは。「ほかの人はどうやって過ごしているの？」という疑問に応え、うまく両立させている2人の公務員の1日に密着。それぞれの時間の使い方と、両立のための工夫やコツを紹介する。
「頑張りすぎない両立」を大切に。
兵庫県神戸市長田区 総務部 地域協働課
上達 弘明（じょうたつ ひろあき）さん
2014年に神戸市へ入庁。収税課や企画調整局などを経て、現在は地域協働課で区の特色や魅力を活かしたイベント企画などを担当。2020年度に6カ月と、2023年から7カ月半、2回の育休を取得。2024年4月に職場復帰をして、フルタイムで勤務中。
Q. 育休を取得した理由と復帰後の両立の工夫は？
A. 令和2年度に初めて育休を取得しました。当時、育休を取る男性職員は少数でしたが、より近くで子どものことを理解したいと思い、取得しました。想像以上に大変な日々でしたが、しっかりと育児・家事に向き合う経験ができてよかったです。復帰後に大変なのは、突発的な子どもの体調不良。共働きなので、妻と調整して対応しています。コツは業務予定を詰めすぎないこと。スケジュールには空白の予定を入れておき、後から調整しています。また、家事をしながらポッドキャストを聞いたり、通勤時に読書したり、限られた時間を有効活用しています。
Q. 同じく子育てを頑張る職員へメッセージをお願いします！
A. 日々、奮闘されていると思います。正直、私も両立のコツを教えてほしいくらい（笑）。ただ、もっと頑張らなければと思うと負担なので、今のままで十分と捉えることも大事。また、私は職場のメンバーと雑談をするようにしています。仕事以外の話を通して互いを知ることで、それぞれの働き方も理解できる。そうやって周囲と話ができる環境をもつことも大切ではないでしょうか。
↑画像をクリックorタップでも開くことができます。
「パラレルキャリア」で人生をより豊かに。
沖縄県那覇市 企画財務部 資産税課
仲間 啓美（なかま ひろみ）さん
1997年に那覇市へ入庁。現在は資産税課でグループ長としてチームマネジメントも担う。余暇は趣味のピラティスを追求すべく資格取得に奮闘。2009年からカルチャースクールの講師としても活躍中。
パラレルキャリアとは
本業とは別の活動に余暇の時間を使って取り組み、並行して別のキャリアを築くこと。報酬が目的ではないため、収入が伴うとは限らない。社会貢献やスキルアップなど、本業では得られない経験を目的とする。
Q. 講師としてパラレルキャリアを始めた経緯と理由は？
A. 妊娠・出産時に体調を崩したことで、健康に関心をもってピラティスを始めました。通ってみると、体の変化を感じて、すっかりとりこに。周囲にもそのよさを伝えたいという思いで、講師になりました。ただ、資格取得はかなり大変で、時間もお金も費やし、正直泣きながら試験勉強をしたことも。それでも、生徒の皆さんに喜んでもらえることがやりがいですね。今も様々な資格に挑戦しながら、週1回のレッスン講師を約20年にわたり続けています。
Q. 仕事と両立させるための業務効率化の工夫やコツは？
A. 公務員には職務に専念する義務が課されています。本業に支障をきたさないことが最も大切。「やるべきこと」と「やりたいこと」を両立させるには、効率性が不可欠です。そのために心がけているのは、「スピード」。例えば、会議が終わり次第すぐに議事録を作成・共有する、完成度が20〜30％の段階でもいったん提案を行って方向性を探るなど。常に周囲への情報共有を徹底しています。
Q. そんな働き方に興味がある職員へメッセージを！
A. 私は那覇市が大好きで、チームマネジメントにもやりがいを感じています。業務時間外は「健康オタク」として、ピラティスのスキルアップに励んできました。毎日の積み重ねが、結果的に「公務員とライフワークの両立」となっています。私のように公務員を続けながら様々な分野の「オタク」が活躍すると、今以上に多様で面白い組織になっていくのではないでしょうか。また、家庭と職場以外の居場所をつくることで、人生の彩りも増すと思います。
.jpg){kind=spacer}
